放置車両2500台超の被害を出した「千葉豪雨」、なぜ日本政府の動きはここまで鈍かったのか?

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大規模な自然災害が発生したとき、被災した地域だけで対応できることには限界があります。特に都市部で広範囲の浸水や大量の放置車両が発生すれば、自治体や民間事業者だけでは対処しきれない事態も想定されます。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、今回の千葉県の豪雨災害をめぐる対応を取り上げ、現場で懸命な対応が続く一方で、政府の初動や国としての支援のあり方にどのような課題があったのかを検討します。果たして今回の対応は十分だったのでしょうか?

千葉の豪雨は他人事

先週の8月13日(木)から14日(金)にかけて千葉県を襲った豪雨で、県は18日、死者13人、行方不明1人、住宅の浸水被害2300棟超を確認したと発表しました。しかし、行方不明者の届け出が数件ある上、住宅の被害も含め、全容が明らかになるのはまだ先だと報じられました。今も一部の電車は止まっており、水道が復旧していない地域、停電が続いている地域もあります。浸水被害に遭われた方々は大変な思いをしているでしょう。

また今回は、これまでの豪雨災害ではあまり例のなかった新たな二次災害が発生していると報じられました。今回の豪雨は、広範囲にわたってコンクリートに囲まれている都市部に発生したため、あちこちで自動車が水没して走行できなくなり、その場に乗り捨てて避難した人がとても多かったそうです。

千葉市内だけでも放置された車両は2500台を超え、その大半が「レッカー待ち」の状態だと言います。このような状態のため、カーブを曲がったところに放置車両があって衝突してしまった、というような二次災害も発生しているそうです。

今回は、水圧によってドアが開かなくなった車に閉じ込められて、死亡してしまった女性も報告されています。その一方で、脱出用ハンマーで窓を割って脱出したと見られる放置車両も数多く残っているそうです。そして、全国のオートバックスなどのカー用品店では、この「脱出用ハンマー」が飛ぶように売れて、どこも在庫切れになったそうです。

日本自動車連盟(JAF)によると、千葉県では16日までに車の冠水関連の救援要請が3871件に上ったため、全国の支部のベテランのロードサービス隊員を「特別支援隊員」に任命し、車両35台と隊員51人を現地に派遣したそうです。もちろん、JAFの他にも複数の企業などがレッカー車を出動させていると思いますが、千葉市内だけで2500台以上ですよ。これほどの規模の災害なのに、地方自治体とそれぞれの車のオーナーに丸投げしておいて良いのでしょうか?

この千葉県の放置車両の問題について、8月17日(月)の文化放送『ニュースパレード』では、共同通信社元編集局長の後藤健次さんが「ポイント・オブ・ビュー」のコーナーで、次のように言及しました。

永野景子さん「先週、千葉県で記録的な豪雨災害がありましたが、これまでの政府の対応について、後藤さんはどのように感じていますか」

後藤健次さん「率直に言いまして、首都圏で起きた大きな災害にも関わらず、政府の動きは非常に鈍いと言わざるをえません。豪雨があった先週の木曜夜から昨日まで、総理公邸に防災に関する閣僚や官僚の出入りがまったくなかったんですね。今回の豪雨はコンクリートに囲まれた都市型災害であり、東京など他の大都市でも同様のことが起きる恐れがあるのです。それなのに高市さんの動きがほとんど見えない、そういう状況だと思います」

永野景子さん「はい」

後藤健次さん「今問題になっている放置自動車もですね、2000台を超えると言われていますが、これだけ大きな放置自動車問題ともなると地元の自治体やレッカー業者だけでは対応しきれないと思います。自衛隊の出動や、あるいは一時的に道路を通行止めにする、全国のレッカー業者を集結させるなど、こんな時こそ政府が総力を挙げて対応すべきだと思います」

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