まずはお客様から。
直接、契約に関係のないお客様に対しても「できるだけ丁寧に接する」ということを心掛けるようにした。
そして、他の営業スタッフが困っていれば、「何か手伝えることある?」と声をかけるようにもなった。
しかしAさんは最初、正直「こんなムダなことをしていたら、成績が落ちるのではないか」と思っていた。
しかし、3ヶ月もしないうちに変化が起き始めた。
以前に一度だけ会った人から「実は検討しようかと思っていまして」と連絡が入るようになった。
まわりの営業スタッフからも、「このツールを使うと半分の時間で資料ができますよ」と親切に声をかけてくれるように。
会社に行くのが楽しくなった。
営業も楽しくなった。
半年後、必死にやっていた頃より成績が上がっていたのだ。
Aさんは「今までなんて馬鹿なことをしていたんだ」と本気で今までを後悔したという。
Aさんの話を聞いて「なぜそうなるのか」と思う人もいるだろう。
これはごくシンプルで当たり前のことだ。
ほとんどの人は「嫌な人から買いたくない」と思うものだから。
お客様の前だけいい顔をしていても、「裏ではいやなヤツ」というのは、見透かされるものだ。どんなに隠してもなんとなく感じるもの。
どれだけ良い商品でも、どれだけ優れた提案でも、
そんな人間からは買わない。
そう聞くと「そんなの当たり前だ」と思うかもしれない。しかし日々の忙しさの中でつい忘れてしまう。
数字を追いかけているうちに、「売ること、契約を取ること」だけが目的になってしまう。
しかし本来、営業とは「目の前の人の役に立つ」ということだ。
その姿勢が伝わった時、お客様は「なんかこの人いいな」と感じる。
あなたに安心感を持つ。
安心したお客様は、自然と悩みや要望を話すように。こうなればいい方向に展開するものだ。
これは私自身も経験したことだ。
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