●下がり続けるトランプ支持率
どの調査でも、トランプ大統領の支持率は投票日が近づくほどに過去最低水準にまで下がり続けている。ロイター/イプソスが10月19日に発表した調査では、トランプ支持率は31%で、1期目と2期目を通じての最低を記録した。「選挙が今日行われるとしたらどちらの党に投票するか」の問いには、登録有権者の47%が民主党、35%が共和党と答えた。
ニューヨーク・タイムズ/シエナ大学が10月12~19日に行った調査も同様の問いを発していて、52%が民主党、41%が共和党だった(23日付同紙)。同調査はまた、投票に当たって考慮すべき関心項目を8つ挙げて、どちらの党がそれを上手く解決できると思うかを問うたところ、そのすべてで民主党への期待の方が上回った。
民主党 共和党 民主優位差
医療 57% 37% +20
生活費 55 40 +15
ガソリン価格 53 39 +14
対外戦争 51 41 +10
経済全般 51 43 + 8
移民 50 46 + 4
汚職 50 39 +11
人工知能 48 37 +11
これはもうほとんど、米国の有権者がトランプ政権に「無能」の烙印を押したに等しい結果である。
これに対しトランプはまともな政策で対抗しようとするのでなく、9月上旬にテキサス州ダラスで開いた共和党全国大会という名の実際は「トランプ熱狂翼賛パーティ」で、同党が上下両院で勝利すれば全成人に5000ドルの「トランプ配当」をバラ撒くという、法的根拠も財源も不明であるばかりか、政府が全国民の票を買い上げるかの狂った構想を改めてブチ上げ、さらに次のように演説して、中間選挙では投票用紙にトランプの名前は記されていないけれども必ず投票に行くようにと支持者に呼びかけた。
「右手を挙げてこう唱えなさい。『私は、米国史上最も偉大な大統領〔自分のことだ!〕に宣誓します。私は11月3日のその日、家族と共に、友人たちと共に家を出て、投票に向かいます。自分が登録有権者であるかどうかなんて気にしません。ちょっとくらい誤魔化し(cheat)があってもいいでしょう、奴ら〔民主党支持者〕だってやっていることなんだから』と」
この有様を見て、コラムニストのジャメル・ブーイエは「共和党は、1人の年老いた不動産屋のセレブの周りに集まったカルト集団に成り下がった」とまで酷評した(9月15日付NYタイムズ)。これでは、高卒以下の白人労働者層というMAGA派の最もコアな部分を固め直すことには役立つかもしれないが、それ以外の一時的に幻惑されてトランプを支持した無党派層、とりわけ黒人やヒスパニックなどは呆れ果てて去っていくだろう。それが、直近の30%台前半という支持率となって現れている。
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