韓国の大地震、揺れに慣れていない彼らを襲う「地震後遺症」とは

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9月12日、韓国の慶州をマグニチュード5.8の大地震が襲いました。「韓国は地震が少ない」と言われていただけに、驚いた方も多かったのではないでしょうか。韓国在住の著者が配信する無料メルマガ『キムチパワー』では、地震を経験したことのない現地の人々の反応や、筆者自身がこの地震で気づいた韓国の「ある事実」が記されています。

慶州地震

韓国の名勝地・キョンヂュ(慶州)で、9月12日(月)夜の8時32分ごろ、マグニチュード5.8の大地震が発生した。その1時間ぐらい前にはマグニチュード5.1の地震が来ていた。

筆者はその時間、震央の慶州から300キロほど離れた天安(チョナン)というところで、ちょうど友達連中とマッコルリを飲んでいたところだった。1階にあるだだっ広い料亭の片隅に座っていたためか、揺れはほとんど感じなかった。テレビ画面を見ていた客たちが騒いだため、あ、地震か、ってわかった。

マグニチュード5.8っていうと、これはけっこうな大きさだ。韓国でこんな地震が起こるなんて、ちょっと信じられないくらいだ。韓国気象庁は、震央の震度を6としていた。

震度6。これは、立派な地震堂々たる地震である。韓国も地震大国の隊列にいよいよ参加したのである。ちょっと悲惨なのは、震央近くに住んでいる人たちが、「地震後遺症みたいな症状が多く出ていること。あのときの揺れが頭から取れず、熟睡ができないとか震えが来るとか、いろいろの症状が見られる。たいていは、70代、80代のおばあさんがたが多い。地震を経験したことがないのだから、いたしかたのないこと。

今回の地震が韓国に与えたショックは、計り知れないものがある。でも、これはある意味、いいことだ。おらたちは、地震からは縁遠いのだと思っていたこの朝鮮半島の人々に、地震の怖さをちょっと味わってもらえたのだから。地震に対する認識を深め対策を立てる契機になったのだから。

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