日本唯一の「階段国道」を行く。旧竜飛海底駅フォトレポート【第4弾】

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日本各地に存在する歴史遺産を、撮り下ろし写真とともに紹介するメルマガ『写真で見る日本の歴史』。いよいよ大詰めを迎えつつある“竜飛海底駅レポート”ですが、今回も全国でココだけの珍名所「階段国道」に、難工事の模様を今に伝える「青函トンネル記念館」など、まだまだ見どころ満載のようです!

第1回:世界初の海底駅が閉鎖。海面下149.5mの海底鉄道フォトレポート
第2回:【続編】津軽海峡の底に眠る廃駅「旧竜飛海底駅」フォトレポート
第3回:地底から地上へ。青函トンネルの廃駅・旧竜飛海底駅フォトレポート【第3弾】

階段国道1
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国道339号線。全国唯一、国道が階段となっている不思議な場所。竜飛岬のすぐ近くにあり、観光名所になっています。

 

階段国道2
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元々は坂道だったらしく、確かに道は道。国道といえば主要幹線道路のはずなので、それでも狭いとは思うのですが。階段をつけたのは国道指定の後。観光客誘致に話題にしようと設けたということです。

 

帯島・龍飛漁港
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龍飛岬からさらに先にある島。階段国道を降りて龍飛漁港を経由すると歩いていくことができます。

 

青函トンネル記念館
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展示室いっぱいに青函トンネルの立体モデルが展示されています。海底トンネルですので、傾斜が急なのがよくわかります。あまり知られていないことかもしれませんが、青函トンネルは現在営業用のレールが通っている本坑以外にも、先進導坑なる試験的に掘り進められたトンネルと、機械や資材を運搬するために掘られた作業坑などたくさんのトンネルがあります。排水をはじめ、常に保守点検作業が必要な生きたトンネルとも言えそうです。

 

貫通式記念
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貫通式記念の木槌と柄杓です。海底トンネル掘削工事が故の幾度かにわたる異常出水事故や、34人もの殉職者を出すという難工事でしたが、幾多の試練を乗り越えて貫通。その記念式で使用された記念の木槌や柄杓です。トンネルが貫通した時は、現場の作業員の方々はもとより、多くの人たちが感動したことと思います。

 

青函トンネル本坑貫通式記念升
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青函トンネルの本坑が貫通し、その記念式が行われたのは1985年(昭和60年)3月10日。世界最長の海底トンネル工事という一大プロジェクトの達成に見通しがついたこの貫通式からほぼ3年後の1988年(昭和63年)3月13日、青函トンネルの開業に伴い、青函連絡船の歴史が幕を閉じました。

 

再び海底へ(青函トンネル記念館駅)
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青函トンネル記念館駅から地下の体験坑道駅へ。青函トンネルの竜飛海底駅見学ツアーも終盤です。

 

竜飛海底駅へ
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地上から再び海底に戻ったら、いよいよ海底駅ともお別れになります。

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