インド人にビックリ!? 実はすごいことだった「ゼロ」の発見

tane20170721
 

世界史の教科書に出てくる「0(ゼロ)の発見」。日常で当たり前のように使っている「ゼロ」という概念ですが、教科書に載るほどの大発見なのでしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、思わず納得の理由をわかりやすく解説しています。

ゼロの発見

日本史や世界史の教科書を読んでいると、「ふぅ~ん、それがどうしたの?」と思うことはありませんか? その中の一つが、「インドでのゼロの発見」。「ゼロって発見するものなの?」と思いませんでしたか?

今の私たちにはごくごく当たり前の概念ですが、「ゼロ」というものを「表す」というのは、実は実は結構大きなことなのです。

そもそも、数字は何のために必要となったのでしょう?

例えば、「今日、馬を一頭売った。もともと三頭持ってたから、今は、二頭あればいい」ということで

  • III か 三
  • I か 一
  • II か 二

と、縦棒でも横棒でもいいのですが、になるようなことを書いておく。そんなところから始まったと考えられます。

漢数字では3までは横棒で表しましたが、4以上は煩雑なので字が変わっていきます。ローマ数字も同じで、縦棒を順次増やしていきます。4は「5の一つ手前」ということで、5を表すVの前にIをつけてIVとしますが、それでも基本は順番に印を増やしていく方法です。

そして、それは「1対1」の対応です。馬一頭と縦棒か横棒が一本。馬が手元になければ表す必要がありません。だから「0はないのです。

ローマ数字に「0」はないですよね? メソポタミアのくさび形文字にも数字がありますが、これにも0はありません。だから10を超えて、100、1,000など「位」を表すためにそれぞれの数字が必要となります。

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