ロシアの元スパイ毒殺未遂に新展開、英による自作自演の可能性も

 

ロシアでは、イギリス「自作自演説」が「定説」!

ラブロフさんの話、日本人も世界のほとんどの人も、「こじつけ陰謀論だ!」と思うでしょう。しかし、そう思わない人たちもいます。そう、ロシア国民です。

この事件、3月4日に起こりました。ロシアでは、3月18日に大統領選挙があった。事件直後、ロシアメディアは、「プーチンが、大統領選挙直前に裏切り者殺害を指示し、わざわざ自分の評判を下げるリスクを犯すはずがない!」と大々的に、継続的に報道された。そして、「イギリスが、プーチンを選挙で負けさせるために自作自演したのだろう」、そういう報道が、連日行われている。

皆さん、この「説」どう思いますか? ロシア国民のほぼ全員がこの説を信じています。ロシアにも、細々とですが、反プーチン勢力がいます。彼らですら、ラジオやユーチューブで、「プーチンがこんなバカなことをするはずがない」という意見。

結果どうなったか? 皆さんご存知のように、プーチンは76%の得票率で圧勝しました。もし、「プーチンがスクリパリ暗殺を指示した」と国民が信じていれば、こういう結果にはならなかったでしょう。ロシアは、世界における情報戦で、かなり劣勢です。しかし、国内における情報戦には圧勝したということですね。

英研究所も、ロシア製と証明できず

そして、ロシアの主張に有利な情報がでてきました。

元スパイ毒殺未遂の神経剤、ロシア製と証明できず 英研究所

4/4(水)8:40配信

 

【AFP=時事】英国防科学技術研究所(Defence Science and Technology Laboratory、Dstl)は3日、ロシアの元スパイ毒殺未遂事件に使用された神経剤を分析した結果、ロシア製だと証明することはできなかったと明らかにした。

「英国防科学技術研究所」は、「ロシア製だと証明することはできなかった」そうです。ということは、少なくともメイ首相の、

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これは、「現時点で犯人が確定していないにも関わらず実行された」ことになります。

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