お金持ちの人たちは、なぜお金持ちになれたのでしょうか。彼らに共通するのは、お金を使うべきところに使って、それ以外は無駄にお金をかけない倹約家だということです。稼いだお金をすべて使っていては、いつまでたってもお金持ちにはなれません。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
富裕層の大半は「倹約家」
お金持ちの方は、どうしてお金持ちになれたのでしょうか。
億万長者研究の第一人者であるトマス・スタンリー博士の調査によると、アメリカに住む億万長者の大半は倹約家だといいます。
「お金を使わずに持っているから」お金持ちになったのです。
裏を返せば、収入をすべて使い切ってしまう人では、お金持ちになれないということです。
同じ収入がこの先も続く保証はない
「今と同じ収入が今後も続くはず」と根拠のない過信をしていませんか?
会社員であっても、会社の業績が悪くなれば支給額は減るものです。コロナ禍で経験している方も多いでしょう。
「稼いだお金をぜんぶ使う」のは、お金持ちの行動と真逆です。
もちろん、お金持ちはまったくお金を使わない。そういうことではありません。使うべきところに使って、あとは使わずに持っているということです。
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本当に使いたいモノにお金を使う
富裕層たちは、自分がどこに重点的にお金をかけるのかの「軸」を持っているのです。
逆に、この「軸」がないと満遍なくお金を使ってしまい、それが浪費に拍車をかけてしまいます。
本当に使いたいモノにお金を使い、その他は倹約する。これがお金持ちの行動なんです。
前述のトマス・スタンリー博士によると、お金持ちほど「お金のかからないこと」を大事にしているようです。
例えば、子どもの部活動の応援とかボランティア活動などです。お金のかからない活動こそ時間を割いて参加しているのです。
「不労所得に興味がある」と言って説明会セミナーにいらっしゃる方がいます。
でも、よくよくお話を聞くと預貯金もないし、仕事をすると体の調子が悪くなるし、夫の貯蓄額も知らない…と言うのです。
投資は掛け算ですから、ゼロに20%や30%を掛けてもゼロです。
まずは家計を見直して、お金を残せるようになるのがお金持ちへの第一歩です。
『教育貧困にならないために』(2021年2月22日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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