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社会人1年目は投資家デビューの好機!練習に最適「5万円以下」で買えるベスト5銘柄=炎

コロナ禍での船出となった新社会人に伝えたいことは「ぜひ株式投資を始めてください」ということです。練習としてまずは「5万円以下」で買える銘柄からチャレンジするのがよいでしょう。始める前に注意すべき2点を解説します。(『億の近道』炎のファンドマネージャー)

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プロフィール:炎のファンドマネージャー(炎)
小学生から証券会社に出入りし、株式投資に目覚める。大学入学資金を株式の利益で確保し、大学も証券論のゼミに入る。証券会社に入社後は一貫した調査畑で、アナリストとして活動。独立系の投資運用会社でのファンドマネージャーの経験も合わせ持つ。2002年同志社大学・証券アナリスト講座講師を務めたほか、株式漫画の監修や、ドラマ『風のガーデン』(脚本:倉本聰)の株式取引場面の監修を行う。

新社会人は今から株式投資を始めよう

新社会人は入社して2週間が経過しました。コロナ禍での大変なスタートで、大波の中の船出に気の引き締まる思いではないかと思います。

これから始まる新たな人生の門出で、当メルマガ「億の近道」の創刊メンバーより一言。

「ぜひ株式投資を始めてください」。

ただし、始める前に心構えと準備を忘れずにお願いします。

心構えでいくと、まずはあなたはリスクに耐えられますか? 少々の株価変動があっても大丈夫ですか? また、運用資金はどの程度ですか?

まずは「5万円銘柄」でチャレンジ

最近は単元株100株で、5万円程度(株価は500円)から株式投資を始められます。中には3万円以下で買える、そこそこ内容の良い銘柄も見出せます。

現在、株式市場には5万円以下で買える銘柄が500余りもあり、全国の社会人1年生の市場参加をお待ちしております。

5万円では買える銘柄が限られているのかも知れませんが、株式投資の経験を積む意味では手頃な金額なのかも知れません。

少なくとも5万円では、ご自身の投資希望企業の株は買えないことを覚悟して、まずは事前準備の銘柄研究に臨んでください。

例えば、Aという銘柄があるとします。オンライン証券X社で口座を開設されて5万円の資金を指定口座に入金されますと、その範囲内で買い付けができます。

A銘柄にはコード番号が割り振られていますので、しっかりとコード番号になじんで下さい。すぐにコード番号が口から出てくるぐらい、まずはそのA銘柄を吟味してみてください。

Next: 始める前の注意点は2つ/5万円以下のおすすめ銘柄ベスト5



始める前の注意点は2つ

株式投資を始めるにあたって、ポイントとなる「2つの流れ」があります。

1つは、その投資対象となる企業のファンダメンタルズです。これには過去から現在、さらには近未来の業績まで含まれます。

今期の業績は増収増益なのか、PER(株価収益率)の水準は平均より下なのか上なのか。同様に、PBR(株価純資産倍率)や配当利回り(配当金/株価)はどうなのか。中期計画など業績展望はどうなのか。財務内容はどうなのか。

ビジネスモデル、新製品や新サービスなどの有無、特許保有内容、キャッシュフロー、直近におけるビジネス環境、不祥事などの有無、企業イメージ、認知度、人気度などなどをしっかり吟味して、ファンダメンタルズを把握しておく必要があります。

もう1つの流れは、株価の位置です。

株価が高い水準なのか低い水準なのか、過去10年タームでの位置付け、上昇トレンドなのか下降トレンドなのかといったチェックをしてみる必要があります。

総合判断として、A銘柄へのポジティブなポイントとネガティブなポイントが7対3の割合だったら、投資してもいいといった判断が下せるはずです。

まあ、これらの取り組みには経験値が求められますが、これは限られた投資金額での取り組みの積み重ねで養成されていくとお考えいただくと良いかと思います。

こうした取り組みは、何も社会人1年生だけに言える手法ではありません。多くの経験を積んだ機関投資家だろうと個人投資家だろうと、身につけている投資手法だろうと思います。

重要なのは、投資対象企業の「将来性」なのです。そうした意味で、限られた資金で始める株式投資は、その練習に過ぎないとお考えいただけると幸いです。

基本的に投資にはリスク分散(時間分散・銘柄分散)が求められます。ですから、まずは少額資金といっても、50万円程度まで貯蓄されて軍資金を貯めてからの取り組みがよいのかも知れません。

炎セレクト「5万円以下」で買える銘柄ベスト5

<(1)アシード(9959・東証2部)493円×100株 49,300円(※4月13日終値)>

優待制度あり。優待(クオカード500円)込み配当(1,200円)利回り3.4%。
福山本社の自販機オペレーター。飲料製造も手掛ける。グローバル指向。

<(2)中山製鋼所(5408・東証1部)446円×100株 44,600円(※4月13日終値)>

PBR0.29倍、時価総額278億円。
3Q末保有キャッシュ205億円、有利子負債68億円。
直近の経常利益ピーク2018・3期63.3億円。
今期3Q経常利益20.5億円 通期見通し15億円(→上方修正含み)
前期10円配当、今期6円配当見通し。
原料価格の変動で業績も振れやすい。好財務ながら収益変動大きくPBRは低位に留まる。

<(3)日本コンクリート(5269・東証1部)418円×100株 41,800円(※4月13日終値)>

電力やNTT向けポールが収益源。基礎工事のテノックス<1905>と業務資本提携。PBR0.62倍。前期業績を上方修正。東北ポールの買収で今期も業績続伸の可能性。
3Q保有現預金76.8億円+投資有価証券138億円、合計215億円。有利子負債115億円、差し引き100億円、時価総額は230億円。
自然災害関連の一面も。

Next: 「5万円以下」で買えるおすすめ銘柄、残る2銘柄は



<(4)ザッパラス(3770・東証1部) 442円×100株 44,200円(※4月13日終値)>

モバイル端末向け占いコンテンツ配信サービスを展開。
光通信が2番目の大株主。無借金経営。
3Q末現預金50.7億円、投資有価証券4.3億円、合計55億円。時価総額55.9億円。
4月期決算で無配。3Q営業利益173百万円、通期の予想160百万円で上方修正の可能性。
PBR0.87倍。

<(5) リンクバル(6046・東証マザーズ)303円×100株 30,300円(※4月13日終値)>

街コンイベント情報のECサイト運営。
コロナ禍で業績停滞だが、無借金経営で財務体質は身軽。コロナ後のビジネス復活に期待。オンライン化、AI化も推進。今9月期が業績のボトムとなり、来期以降の回復に期待。株価は一定のゾーンで変動。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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億の近道』(2021年4月12日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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