マネーボイス メニュー

菅首相、G7での「五輪中止宣言」に現実味。各国首脳のダメ出しで日本株とドル円は急落も=今市太郎

6月11日から開催されるG7で、東京五輪「中止」を発表するのではないかという観測が高まっています。そうなった場合、日経平均もドル円も下落へ向かい、菅政権もおしまいとなることは避けられないでしょう。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

【関連】日本郵政の上場担当者が激白。なぜ6200億円で買収した豪企業を7億円で売る羽目に? M&Aの3大成功法則を無視するお粗末経営=栫井駿介

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2021年6月4日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

「本当に五輪はできるのか?」G7で問い詰められる菅首相

とうとう6月に入り、5月末までには「中止」を決定するのではないかと思われた東京五輪は、菅首相とIOCの連携による強行開催を止めることができない状況になっています。

しかし、それをさらに止めにかかることになりそうなのが、6月11日からイギリス南西部のコーンウォールで開催される「G7サミット」です。

今年2月にはオンライン上の会合において、一応、開催に対してエンドース(承認)が得られていた東京五輪。

非常事態宣言下で状況は明らかに悪化しており、本当に実施ができるのかについて、菅首相は各国首脳にあらためて説明をしなくてはならないところに追い込まれています。

各国メディアが「中止」を主張している

日本語で答弁をさせても、すでに何を言っているのかよくわからないこの首相。

G7首脳と対面で渡り合って納得のいく説明ができるとは私は到底思えず、国内で呪文のように唱える「安心・安全」という言葉を繰り返し絶叫するだけになるのではないかと危惧しています。

各国首脳の理解を得られず、逆に開催中止を進言されるようなことになればどうなるのか。事実上「実施不可能」を宣言せざるをえなくなる可能性を、すでにいくつかの国内メディアが指摘し始めています。

さらに海外主要国のメディアは、日本がこの場に及んで五輪を強行開催しなくてはならない合理的な理由がどこにないことを指摘し始めています。

Next: 変異株の発生源になったら誰が責任を取る?G7での中止宣言に現実味



G7での中止宣言に現実味

これで東京周辺地区が変異株のエピセンター化した場合、本当に誰が責任を取るのかが大きな問題となりそうです。

政府に寄り添って都合のいいことだけを口走っていた尾身会長も、五輪開催は「普通ではありえない」と、いきなり反旗を翻す動きに出る始末。

専門家としては一応、開催が無理であることを「事前に宣言した」という事実を作り出そうと
しているように見える状況です。

「G7」という国際社会の晴れ舞台で、菅首相がお得意の言語不明瞭・超無能力を発揮した場合に、この危機的な状況を乗り越えられるとは到底思えません。

逆に開催を公式に断念するという状況に追い込まれるのは、決してレアケースではなくなっているところが危惧されます。

中止なら日経平均もドル円も下落か

すでに当メルマガでも書いておりますように、強行実施によりインド株やらベトナム株といった変異株の国内感染が爆発的拡大となって、7月末から8月初旬にかけて本邦起因の「パンデミック相場暴落」が起きるほうを個人的には非常に心配しています。

もし本当に主要国首脳から五輪実施にダメ出しが出て、まったく開催の支持が得られないようなことになれば、G7開催期間中にその旨を菅首相自ら示唆する必要に迫られるでしょう。

G7後の週明け6月14日は、為替でもドル円が大きく売り込まれて窓開けからスタートするといった危険性を考えておく必要が出てきています。

「安心・安全」とは口が避けても言えない

ワクチン接種が先行実施されたイギリスやアメリカは、確かに感染者は減少しつつありますが、完全消滅というわけにはいかず、ここへきて感染者数は横ばいの状況です。

またアジア圏は確実に変異株が流行しており、極東と括られてしまえば本邦が安全で安心などということはなんの立証もできぬ戯言と扱われる可能性は相当に高い状況です。

Next: 7月中旬には各国の選手団が来日予定。G7サミットで何が起こる?



G7サミットで何が起こる?

東京五輪は7月23日から開催となりますが、実は、予選競技は21日からスタートします。

そのため、早ければ7月中旬には選手団が来日してしまうことになり、実質、1か月しか猶予がありません。

そのなかで、今さら開催断念などという話が飛び出せば、それはそれで相当な混乱を招くことになるであろうことは容易に想像できるところです。

こうなると、強行実施しても、急ブレーキをかけて開催中止にしても、菅政権はお仕舞となることは避けられないことになりそうです。

しかし、それよりもなによりも、五輪起因で相場で損をすることだけはなんとしても避けたいところ。このG7サミットの動向には、相当に注意が必要になってきています。

続きはご購読ください。初月無料です

【関連】竹中平蔵氏のドケチベーシックインカム月7万、コレじゃない感の危険な正体=今市太郎

【関連】なぜ菅政権は拝金主義のIOCに服従?強行開催でも感動で支持率回復という思い上がり=今市太郎

【関連】ビットコイン急落で韓国の若者らが借金地獄に。無謀な投機の裏に損失回避バイアス=栫井駿介

<初月無料購読ですぐ読める! 6月配信済みバックナンバー>

※2021年6月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。

2021年6月配信分
  • 6月4日ロンドンタイムショートコメント(6/4)
  • G7でまさかの五輪開催ダメ出し食らい結局菅首相実施断念14日相場下落に注意(6/4)
  • 6月3日ロンドンタイムショートコメント(6/3)
  • また到来する米国雇用統計~しかしこの数字が殆ど意味がないこれだけの理由(6/3)
  • 6月2日ロンドンタイムショートコメント拡大版(6/2)
  • 5月ETF無購入で露見した日銀のステルステーパリング~買い支え不在で一体だれが日経平均、TOPIXを支えるのか(6/2)
  • トルコリラ対ドル、円で大幅下落に注意(6/2)
  • バイデン政権が提示した22年予算6.1兆ドル~しかし新たな支出は驚くほど少ないという現実(6/1)

いますぐ初月無料購読!


※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2021年6月4日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

【関連】天才投資家ジム・ロジャーズが語った危険なシグナル。バブル崩壊に備える3つの方法=花輪陽子

【関連】統一教会と自民党を結ぶ「票とカネ」。菅内閣に9名の利害関係者、日本会議とも共通する思想とは=原彰宏

【関連】女を追い込むフェミ。男女平等を叫びシングルマザーを困窮させた女性解放論者どもの罪=鈴木傾城

今市太郎の戦略的FX投資』(2021年6月4日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

今市太郎の戦略的FX投資

[月額880円(税込) 毎週月・火・水・木・金曜日]
個人投資家がもっと得難いファンダメンタルズを徹底的に集めテクニカルで売買チャンスを探るFX投資家のためのメールマガジンです。土日を覗く平日毎日の配信となりますので、確実に日々の売買に役立てることが可能です。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。