マネーボイス メニュー

Javen / Shutterstock.com

NYダウは18772ドルを目指す?/ゴールドマンの皮算用は実現するか=櫻井英明

ウォールストリートで強気が台頭している。「NYダウは18772ドルになる」「NYダウは718ドル上昇する」などの目標も飛び出してきた。(『「兜町カタリスト」』櫻井英明)

ウォールストリートで台頭する摩訶不思議な2つの「強気」

NYダウ構成上位のゴールドマンが上昇すれば――楽観的な目標株価

まあ、それにしても強気台頭なのがウォールストリート。NYダウもS&P500指数も過去最高値目前。投資心理が強気に傾く気持ちはわからないでもない。「アナリストの目標株価の平均値を使うと、NYダウは18772ドルになる」。こんな目標も飛び出してきた。

あるいは直近の株価がアナリストの目標株価から大きく下方かい離しているのが6銘柄。もしこの6銘柄がアナリストの目標株価の平均値に近付くと……。NYダウは718ドル上昇するという。

ちなみにこの6銘柄とは、ゴールドマン、アップル、ユナイテッドヘルス、ナイキ、ディズニー、JPモルガン。

NYダウ 月足(SBI証券提供)


GOLDMAN SACHS GROUP INC<GS> 月足(SBI証券提供)


APPLE INC<AAPL> 月足(SBI証券提供)

165ドルのゴールドマンが188ドルまで上昇すれば、ダウへの寄与度はプラス176ドル。105ドルのアップルが133ドルまで上昇すれば、ダウへの寄与度はプラス185ドル。2銘柄だけでプラス360ドルになる計算。

そんな指数を信じて動くことに疑問が生じない方が不思議である。

Next: ゴールドマン「2016年のNY株は2250億ドルの資金流入」試算は実現するか?



「2016年のNY株は2250億ドルの資金流入」試算

そのゴールドマンの試算による2016年のNY株の売買主体。

【買い】
自社株買い:4500億ドル(20%減)←2015年 5619億ドル
ETF:2250億ドル(29%増)←2015年 1750億ドル
投信:1000億ドル(2.1倍)←2015年 470億ドル

【売り】
国内年金:1500億ドル(34%増)←2015年 1120億ドル
外国人:500億ドル(51%減)←2015年 1030億ドル
個人:250億ドル(84%減)←2015年 1570億ドル

【合計】
2016年 2250億ドルの資金流入
2015年 1230億ドルの資金流入
2014年 1630億ドルの資金流入
2013年 1580億ドルの資金収入
2013年 1330億ドルの資金流入

足元、
225先物は、
モルスタ・メリル・HSBC・岡三・シティ・ドイツが買い越し。
野村・大和・みずほ・JP・マネ・ナティクシスが売り越し。

TOPIX先物は、
バークレイズ・GS・アムロ・三菱が買い越し。
大和・野村・UBS・モルスタ・UBSが売り越し。

【関連】2016年相場展望~ゴールドマンサックス「強気」の根拠とは=櫻井英明

【関連】日銀プレー?ブルームバーグ報道を信じて狩られるのは個人投資家=長谷川雅一

「兜町カタリスト」』(2016年4月26日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

「兜町カタリスト」

[無料 平日刊]
個人投資家のみならず、マーケットのプロからも注目を集めてきたメルマガ櫻井英明責任編集「兜町カタリスト」。前場・後場の1日2回無料配信。マーケットのど真ん中からとっておきの情報を発信します。カタリストとは英語で「触媒」のこと。マーケットの動きを的確に知る触媒として、新たな情報ソースとして、ぜひご活用ください。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。