ウォールストリートで強気が台頭している。「NYダウは18772ドルになる」「NYダウは718ドル上昇する」などの目標も飛び出してきた。(『「兜町カタリスト」』櫻井英明)
ウォールストリートで台頭する摩訶不思議な2つの「強気」
NYダウ構成上位のゴールドマンが上昇すれば――楽観的な目標株価
まあ、それにしても強気台頭なのがウォールストリート。NYダウもS&P500指数も過去最高値目前。投資心理が強気に傾く気持ちはわからないでもない。「アナリストの目標株価の平均値を使うと、NYダウは18772ドルになる」。こんな目標も飛び出してきた。
あるいは直近の株価がアナリストの目標株価から大きく下方かい離しているのが6銘柄。もしこの6銘柄がアナリストの目標株価の平均値に近付くと……。NYダウは718ドル上昇するという。
ちなみにこの6銘柄とは、ゴールドマン、アップル、ユナイテッドヘルス、ナイキ、ディズニー、JPモルガン。

NYダウ 月足(SBI証券提供)

GOLDMAN SACHS GROUP INC<GS> 月足(SBI証券提供)

APPLE INC<AAPL> 月足(SBI証券提供)
165ドルのゴールドマンが188ドルまで上昇すれば、ダウへの寄与度はプラス176ドル。105ドルのアップルが133ドルまで上昇すれば、ダウへの寄与度はプラス185ドル。2銘柄だけでプラス360ドルになる計算。
そんな指数を信じて動くことに疑問が生じない方が不思議である。
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