外国人投資家の売買動向は東京株式市場に大きな影響を与えますが、JPXが公表する投資部門別売買動向は1週遅れ。もっと早く把握する方法はないのでしょうか?メルマガ『億の近道』のBコミ氏が興味深いコラムを寄せています。
プロフィール: Bコミ(ブッコミ)
個人投資家。証券会社で株のディーラーを6年、機関投資家で株と債券のファンドマネージャーを7年それぞれ経験し、短期売買から長期運用まで幅広いスパンの運用を身に付けた。人形町にて、リアルタイムで株式を中心としたトレードを指導するスクールを運営。
外国人の売買動向をいち早く把握してトレードに活かす
外国人投資家が日本株を買い越しに転じる
先週の日経平均株価は週ベースで続伸し、17500円を突破する場面もあった。
震災の影響を懸念し、週初は売りに押されたものの、為替の円安と堅調な欧米株に支えられたこと、4月第2週(11-15日)の外国人投資家が日本株を買い越しに転じ、3891億円の大幅買い越しとなったことが好感された。
円高の影響により来期業績の減益が想定される中の上昇なので意外感を感じた方がいると思うが、強い地合いの中、大きく売りに傾いていた需給が改善することによる自律反発の一種と考えると納得できると思う。
5月半ばになって今期の企業業績が出そろった際に業績によるPERの修正が行われるかに注目したい。
投資部門別売買動向(JPX公表)は1週遅れ
投資部門別売買動向は翌週木曜日に発表なので、私はリアルタイムで外国人投資家の動きを把握するため、外国人投資家の保有比率が高い銘柄をピックアップして値動きを確認している。
Next: 外国人保有比率が高く、板が薄い銘柄をリスト化して監視する
1 2