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自らも出演“わいせつ動画”販売で水泳インストラクターを逮捕。加熱一途の「同人AV」界隈…タワマン内見中に不動産営業との行為を撮影する猛者も

自ら出演したわいせつ動画、いわゆる「同人AV」をウェブ上で販売していた、都内に住む水泳インストラクターの男が、わいせつ電磁的記録等送信頒布の疑いで逮捕された。

報道によると、男はSNSで知り合った女性と性行為を行い、その様子を撮影した動画を米国のウェブサイト「FC2コンテンツマーケット」で販売していたとのこと。令和2年3月頃から約90作品を作り、少なくとも計約1600万円を売り上げていたという。

男は調べに対して「性欲を満たしつつ、金を稼ごうと思った。無修正の方が売れた」「自分でもできると思った」と話しているという。

逮捕回避の“小細工”も無意味だった?

FC2といえば、以前大いに取沙汰されたのが、アダルトなライブ配信者の相次ぐ逮捕だ。「FC2ライブ」という自らの番組を配信できるサービスを用いて、性行為の模様を有料で生配信し、収益を得ていた者たちに捜査のメスが入ったわけだが、なかにはライブ配信の真っただ中に捜査員が踏み込むという、なんとも生々しすぎる逮捕劇もあったことを覚えている方も多いだろう。

それから時が経ち、スマホでも高画質な動画が撮影できるのが当たり前となり、さらに動画編集も以前と比べるとかなりハードルが下がった現在では、今回取沙汰されているような「同人AV」がエロサイト界隈で人気を誇り、その動画が多く流通する状況になっているようだ。

それにしても令和2年3月頃から約90作品を作り、約1,600万円を売り上げたと聞けば、違法行為ということは重々承知の上でも「性欲を満たしつつ金を稼げて羨ましい」と、この容疑者と同じようなことを思う人間は少なくないかもしれない。

ただ実際には、出演女性の手配からラブホテルなど撮影場所の確保、実際の撮影をした後には映像の編集に、作品によってはモザイク処理、そのうえでサイトへの配信といった一連の作業をほぼ一人でこなす必要が。それをおよそ2年間続けて約1,600万円というのは、撮影機材や動画編集のためのPCといった設備投資、出演女性へのギャラや撮影場所代などの出費を考えても、割に合うか合わないかは微妙なラインかも……といった印象だ。

さらに忘れてはいけないのが、この手の動画の配信には今回のように逮捕されるリスクが付きまとうという点だ。今回の男は、逮捕の可能性を少しでも回避すべく、昨年3月以降はサイトへのアップロードを代理店に委託していたようだが、SNS上の法律家の見解によると“日本でダウンロードできる状態なら日本での「頒布」があるとして日本法が適用される”とのこと。代理店経由のアップロードという“小細工”は、逮捕回避の方策としてはほとんど意味がなかったようだ。

タワマン内見中にも「同人AV」撮影でオオゴトに

さらに、これはYouTubeなどにあがっているノンアダルトな動画の世界でも散々言われていることだが、猫も杓子も動画をアップする時代になったことで、もはやこの界隈もレッドオーシャンな状況になって久しい。よって、どこかで見たことのあるような平凡な内容の動画だと、出演女性がよっぽど可愛らしいなどといった事がない限り、日々アップロードされる多数のエロ動画の波に埋もれてしまうというのだ。

そのため動画を制作する側としても、あまり見たことないシチュエーションなど色々と工夫を凝らすといったことをするようだが、なかにはそれが高じてしまい、多額の賠償を請求される可能性に陥ったという事態が、つい最近起きたという。

舞台となったのは都内にあるタワーマンションの最上階。今回報道された「FC2コンテンツマーケット」にも動画を出品している、あるエロ動画制作者が、タワーマンション内の部屋を内見する際に女性を同伴し、内見に同行していた不動産営業との性行為を撮影。それを動画にしたという。

ところが、そのことがネット上の“特定班”に目ざとく見つかり、撮影が行われたタワーマンションがどこなのかが瞬く間に判明。先日、この物件を管理している投資法人が投資主総会を開催したようだが、そこでもこの件に関する質問が飛び出したようだ。

事故物件ならぬ“事後物件”といったワードも、ネット上では飛び交うこの一件。当該の部屋は、最低でも内装の全交換はしないといけなくなるだろうとの見方が浮上するいっぽうで、やはり建物全体のイメージダウンも否めないだろうといった声も。それだけに、内見に同行し動画にも出演した不動産営業の責任はもちろんだが、動画作成側にも当然何らかの賠償請求は行くのでは……と、多くの人が予想しているというのだ。

性欲が満たせてお金が稼げても、当然のごとく逮捕される危険性もあれば、下手を打てば多額の損害賠償を負うリスクもある「同人AV」。にもかかわらず、今のネット上でその勢いに陰りが見えないのは、やはりエロのパワーは何ものにも代え難い原動力となる……ということなのだろうか。

Next: 「マメに作品作り頑張っていたんだなあ」

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