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夢もビジョンもない人ほど億万長者を目指すべき理由。お金と時間が「本当にやりたいこと」を見つけてくれる=午堂登紀雄

これは私自身の実体験で納得していることですが、やりたいことがないなら、とりあえず億万長者か経済的自由を目指することを提案したいと思います。なぜなら、お金があればいろんなことが解決するからです。ヒマになれば、本当にやりたいことが見つかるからです。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)

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プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。

「やりたいこと」が見つからないまま全力で働いた経験

私自身は自分のキャリアや仕事について、「自分が好きなこと」や「やりがい」を求めたことはありません。特に「これがやりたい」というものはなかったからです。

それでもサラリーマンとして働いた約11年間を振り返ると、自分があまり悩むことがなかったのは、

・仕事の実力をつけるにはどうするべきか
・自分が高めなければならない能力は何か
・与えられた仕事は責任を持って遂行する・期待に応える

ということを働く意義にしていたからです。

たとえば、私が最初の職場(会計事務所)を追われるように辞めたとき、「自分は能力が低い」ということに打ちのめされました。

そこで次の仕事では、「2年間は人間らしい生活を捨てる環境に身を置いて、仕事に没頭する」と決めました。

なぜ2年間かというと、「3年はちょっと長く、どうなるかわからなない」「多くのビジネススクールは2年制だから、2年がんばれば成果が出るんじゃないか」という発想です。

私の決めた「次の職場」とは、コンビニです。その最初の仕事は店舗勤務でした。

朝は7時に店舗に行き、夜10時より前には家に帰らない。土曜日も祝祭日も働き、休みは週1日だけ。残業代も休日出勤代も最低限しか申請せず、自己研鑽の期間と割り切って働く。

1年後はスーパーバイザーという店舗の指導をする職種に移りましたが、そこでも同じ。

営業車で直行直帰というスタイルで、残業という概念がないので、早朝から深夜まで動き回れます。空いた時間は競合店を見て、休みの日は新しくオープンした商業施設を視察。

家では休息することがすべてと割り切って、家事は徹底的に手を抜く。十分な睡眠こそが仕事の質・量を左右するから、睡眠時間は削らない。夜は11時に寝て、朝は6時に起きれば7時間は確保できる。

テレビも見ないしネットサーフィンもしない。掃除も自炊もしない。部屋が汚くても、ホコリで死ぬことはない。3食とも店舗の事務所でコンビニ弁当だけど、一生続けるわけじゃない。

一人暮らしだから洗濯をしなければならないけど、下着もワイシャツもスーツも6着分そろえ、バスタオルも多めに買っておき、日曜日にまとめて洗濯する。これで平日は洗濯から開放される。

家に帰って15分後には寝て、起きたらシャワーだけを浴び、30分以内で仕事に行く。プライベートなことは何もできないけど、何もしないと割り切る。

そして3年後、全国のスーパーバイザー150人の中から、優秀社員として表彰されるまでになりました。

「やりがい」は求めない。自分の成長のために必要な仕事を選ぶ

次に経営コンサルティングの会社を目指したのは、「もっと自分が成長するためには、もっと難易度の高い仕事に就くべきだ」と考えたからです。

実際、仕事が終わるのは深夜2時か3時で、ほぼ毎日タクシー帰り。休みはなく、1年のうち360日は仕事。

飲み会も歓送迎会など、重要なもの以外はほとんど断り、遊びにも行かない(というか行けない)。仕事に必要なこと以外の読書や学習は、一切手を出さない(というか、出せない)。

人間らしい生活を捨てて(というか、捨てざるを得ない)、そんな働き方が3年間続きました。

そのため私は、やりたいことは何だろうなどと迷ったこともなく、やりがいを感じることもありませんでした。それでも自分の能力が向上していくという感覚が、仕事へのモチベーションになっていたのは事実です。

さらにはコンビニでもコンサルでも、後半は上司や周囲からの期待を受けている実感がありましたから、「ならば期待に応えよう」という意識が持て、これもより仕事に励む原動力となりました。

そういう個人的な体験を一般化するのは、少し気が引ける部分もありますが、「やりたいこと」や「やりがい」を求めるより、自分の成長のためにすべきことを追求するとか、上司や顧客からの期待に、期待以上で応ようという方が、満足度の高い働き方になるのではと思っています。

Next: やりたいことが何もないなら、とりあえず億万長者を目指せ



やりたいことが何もないなら、とりあえず億万長者を目指せ

これは私自身の実体験で納得していることですが、やりたいことがないなら、とりあえず億万長者か経済的自由を目指してはどうか、と提案したいと思います。

なぜなら、お金があればいろんなことが解決するからです。ヒマになれば、本当にやりたいことが見つかるからです。

たとえば「十分なお金があれば、まずは会社を辞める」という人も少なくないと思いますが、会社を辞めれば生活費を稼ぐための仕事をする必要がなくなり、時間も十分にあります。何をしてもしなくても自由という状態になって初めて、自分が何をしたいかがわかることもあるからです。

私が不動産投資を始めたのも、ちょうどそういうタイミングでした。外資コンサルファームに勤務して約3年、それまではがむしゃらにプロジェクトをこなしていましたが、「提言だけ」という仕事に情熱を持てなくなりつつありました。

やはり自分で何かをしたい。「起業したい」という気持ちが大きくなってきたものの、何をやりたいかはわからない。

車が好きだったので、車の改造・チューニングビジネスはどうかなと思ったこともありますが、自分にはそんな技術はない。一から学ぶには時間もお金もかかる。それが面倒だと思うということは、そこまで思い入れはないんだろう。そういう気持ちだと、きっと頓挫するだろうな…。

などと悶々としていた頃、書店で目にした「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」(ロバート・キヨサキ著)という本を手にし、「経済的自由」というワードに「これだ!」とピンときました。

「自分は何がしたいか見えないけれど、とにかく経済的自由を手にすれば、何か見つかるかもしれない。コンサルを続ける気力もないし、かといって悶々とするよりも、まずはここを目指そう」というわけです。

投資についていろいろ調べた結果、不動産投資に行きついた

そして、どういう方法があるのかをいろいろ調べてみたところ、消去法で「不動産投資」に行きつきました。

当時はスマホもなかったですし、FXもいまほど普及していなかったから、気軽にトレードはできなかった。会社のPCは監視されていましたから、日中に株の売買などもできない。もちろん副業も禁止。

しかし不動産なら、会社員でもローンを組んで物件を買い、それを賃貸に出すことで家賃収入を得られることがわかった。副業禁止規定にも抵触しない。

ただ、不動産を買うには頭金が数百万円も必要なのもわかった。なのに貯金は約70万円しかない。というのも、自家用車は2台あり、そのうち1台はスポーツカーで、その改造のためにお金をたくさん使っていたからです。

そこで頭金を貯めるため、ゴリゴリの節約生活に入りました。スポーツカーは売却、給料の3分の2は貯蓄に回し、残ったお金で生活する。

たとえば靴下は同じものを10足買って穴が空いても使い回せるとか。飲みに行く頻度を減らし、遊びにも行かず買い物も最小限にして、とにかくお金を貯める日々。

半年後、貯まった400万円を元手に、週末は不動産会社を行脚する。そこから1件、さらに1件と物件を増やしていく。

結果として家賃収入だけで生活できるほどになり、思い切って会社を辞めましたが、結局やりたいことは見つかりませんでした。

Next: 求められた仕事をこなすだけ。「好きな仕事」を探す時間はもったいない



「やりたいことが見つからない」と悩む時間はもったいない

不動産仲介・不動産コンサル業を始めるに至ったのも、「とりあえず自分の土地勘が働く分野だから」という消極的な理由でした。

現在の執筆業・投資業をメインとする生活も気に入っていますが、執筆は「依頼があるからやる」という、これまた消極的な理由ですし、投資も「より自由になるため」ですから、必要だからやるという感じです。

それでも十分満足する生活ができています。普通の人にとって、「お金はすべてを癒す」効能があるのかもしれません。

そして私の周囲の不動産投資家も、賃貸経営そのものが好きな人は、自分でリノベーションしたり楽しんでいますが、不動産投資そのものに愛着はない人も多く、淡々と物件を買い増ししている人もいます。

株やFXのトレーダーも、歯を磨くように日課としてトレードしている印象で、半分は趣味感覚なのでしょう。

彼らのSNSをのぞくと、普段は外食や旅行などを楽しんでいる様子で、特に何かに夢中になっているわけではないようです。

だからというと、ちょっと極端に振りすぎかもしれませんが、「やりたいことが見つからない」と悶々と悩む人は、その時間とエネルギーを「ちょっくら億万長者を目指してみるか」という方向に振り向けてみてはいかがでしょうか。

日々の生活に「軸」ができ、やるべきことが明確になり、意外に没頭できるかもしれません。

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image by:Ivonne Wierink / Shutterstock.com

午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』(2021年8月23日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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