ジャニー喜多川氏の性加害問題については国内メディアもすっかり報道しなくなっていますが、国連「ビジネスと人権」作業部会はこの間も粛々と被害者から聞き取り調査を進め、「深く憂慮すべき疑惑が明らかになった」と記者会見で指摘しています。海外で事業を行う日本企業は、たとえ国内広告のキャラクターとしてもジャニーズタレントを起用することは避けざるを得ない状況に追い込まれそう。またしても日本は「外圧」で、この問題の改善を余儀なくされることになりそうです。(『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』今市太郎)
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国連という「外圧」でようやく事件解明に向かいつつある
ジャニー喜多川氏の性加害問題については国内メディアもすっかり報道しなくなっていますが、国連「ビジネスと人権」作業部会はこの間も、粛々と被害者から聞き取り調査を進めています。
そして、ジャニー氏の問題については同社のタレント数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという「深く憂慮すべき疑惑が明らかになった」として事実を確認しており、メディアが揉み消しに加担したと伝えられているとも述べています。
またジャニーズ事務所の特別チームによる被害者の調査については、「その透明性と正当性に疑念が残る」と厳しい発言をしています。
この問題、国連のチームが公式に問題視と改善を要請することになりますと、岸田政権もさすがに放置しておくわけにはいかなくなることでしょう。
さらに海外で事業を行う日本企業は、たとえ国内広告のキャラクターとしてもジャニーズタレントを起用することは避けざるを得ない状況に追い込まれそうです。
またしても日本は「外圧」で、この問題の改善を余儀なくされることになりそうです。
ジャニーズ合宿所は都心の一等地に設置された治外法権的施設
この性加害の問題については一部の週刊誌以外、ほとんど記事を掲載していません。
そのため被害者たちはいま「YouTube」を利用して、勇気を振り絞りながら実名・顔出しで30年以上前にジャニーズの原宿合宿所などで毎晩なにが行われてきたかを、当時の合宿所に入所していた芸能界にデビュー済みの有名人の実名を交えながら説明しはじめています。
そして、彼らが語る過去の事実は想像を絶するものがあり、ジャニー喜多川氏の犯罪部分とは別に驚愕することになります。
この合宿所方式は1964年に四谷に事務所兼合宿所が開設されたのがはじまりとのこと。メディアでも合宿所があると有名になったのは、その後に移転して設置された原宿のもので、東京オリンピック終了後に建てられた元祖億ションのコープオリンピアが利用されていたようです。
立地は都内の一等地ですから入居する若者にもかなり人気があったようですが、事務所兼合宿所だったために、少年たちにジャニー喜多川氏が夜な夜な手を出すのにも好都合で、今回実名で被害を訴え始めた元ジャニタレント卵の面々もこの場所で相当な被害にあったことを告白しています。
合宿所というと学校の運動部の規律正しいものをイメージしがちですが、ジャニーズ合宿所は完全に治外法権的扱いだったようで、酒やタバコも飲み放題。所内には注射器も設置されていたとのことでとうとう麻薬かと思いきや、多くの少年たちがホルモン注射を打たれて声変わりを遅らせたり体毛が生えないようにするなど、驚くべき美少年管理がされていたことも判明しています。
Next: あの有名タレントが?合意のうえでジャニー喜多川氏と行為に及ぶ者も…
合意のうえでジャニー喜多川氏と行為に及ぶ者も?
またこの時期にすでに芸能界デビューを果たして相当な人気を博したジャニタレ有名人の連中もひとたび合宿所に戻ればその中ではやりたい放題だったようで、全裸で室内を歩き回る者など、外から見ていたのではわからないとんでもない状況が80年代から常態的に進行していたことがわかりはじめています。
通常、芸能人といえども男性なら多くの関心は異性に向くのが自然のなりゆきかと思われますが、この事務所は経営者自ら同性愛ひとすじの人物。そのためか、それ系統の美少年も相当集まっていたとの情報も。手籠めにされているうちにすっかり慣れ親しんでその道にはまったのか、元々なのかはよくわかりませんが、強姦されなくてもジャニー喜多川氏の相手を「合意して」する向きが存在していたという事実も明らかになりつつあります。
まあこうなると未成年という問題はあるでしょうが合意のもとの性的行為とも言えますから、合意だろうが非合意だろうが数をこなしているうちに何が犯罪なのかすら認識できなくなって、手あたり次第に性交してしまった可能性も残るところで、とんだゲイ能事務所であること見え始めています。
ジャニー喜多川氏はとんだ両刀使い?80年代にはジャニタレの“旦那”も存在か
さらには、80年代にはこの合宿所にすでにデビュー済みの人気ジャニタレの彼氏(仲間内ではなんと「旦那」と呼ばれていたようですが)が存在していたと説明しています。
件の動画では実際にその旦那が誰なのかも語っていますが、流石にそれは事実確認が取れない話ですから差し控えますが、そういう受け身の性行為も行っていたことはどうやら事実のようです。
当時ドラマに歌謡曲のベストテン番組にと引っ張りダコで人気を博していたあのタレントが、合宿所に帰ればジャニー氏との性交に従事していた“彼氏”でしたとさ……という話を聞きますと、なぜその昔は応援していたのか、好きだったのか、いまさらながらに呆れる方も多いのではないでしょうか。
Next: 第三者委員会が徹底調査すれば余分な情報まで露見する可能性大
第三者委員会が徹底調査すれば余分な情報まで露見する可能性大
このような状況が現実のようですから、合宿所に入所経験のある元ジャニーズタレントを第三者機関が徹底調査した場合、強引に性交渉させられた被害者が判明するとともに、合意して性交していたジャニタレゲイ能人も明らかになりかねない状況です。
ややもすれば、ジャニー喜多川氏の彼氏だったなどと言い出しかねない人物まで明らかになるリスクは高く、ジャニーズ事務所がまったく積極的に調査を行わない理由がまさにここにあることは間違いない状況のようです。
ただ、この先も過去にそういう事務所であったという厳然たる事実からは逃れられず、あくまで徹底調査すべきものであることは間違いありません。
善と悪が混然一体となっていた合宿所でひどい目にあった若者たちが、長いことその被害を公表できなかったということも、こうした状況を考えれば十分に理解できるものがあります。
今からでも、確実に救済してあげてほしいというのが強い願いです。
同性愛者に性的なプレイがあることは理解していますし、それを否定するつもりなど一切ありませんが、本邦戦後最大の青少年強姦魔という疑惑があるジャニー喜多川氏の“彼氏”として性的関係をもっていたなどという人物の話を聞きますと、さすがにこれは本当にまともなのかと疑いたくなるものがあります。
ジャニー喜多川氏をめぐる一連の疑惑の闇の深さを、いまさらながらに思い知らされることになっているのが実情です。
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』(2023年8月5日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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