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新NISA導入で「好業績&高配当銘柄」に脚光。さらなる成長が見込める日本企業8社とは?=田嶋智太郎

年明け早々から震災や事故の心痛む報に触れ、心穏やかでないムードのなか迎えた今年の大発会。日経平均株価がマイナスでのスタートとなったものの、プライム上場銘柄の7割以上が上昇し、33業種中の26業種がプラスで引けるなど、一定の安堵感を覚える展開となった。そんな中で全体に強含みでの推移を続けているのは、やはり「好業績&高配当銘柄」。以下に、筆者がセレクトした主な好業績&高配当銘柄を上げておくこととしたい。(『 田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット 田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット 』田嶋智太郎)

【関連】電気自動車でも日本勢が覇権を握る理由。動力装置「eアクスル」で急成長する日本企業5社とは?=田嶋智太郎

※本記事は有料メルマガ『田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット』2023年1月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:田嶋智太郎(たじま ともたろう)
慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJモルガン・スタンレー証券勤務を経て転身。転身後の一時期は大学教諭として「経営学概論」「生活情報論」を担当。過去30年余り、主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、地域金融機関改革、引いては個人の資産形成、資産運用まで幅広い範囲を分析研究。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等において、累計3,000回超の講師を務めてきた。これまでに数々のテレビ番組へのレギュラー出演を経て、現在はマーケット・経済専門チャンネル『日経CNBC』のレギュラー・コメンテーターを務める。主な著書に『上昇する米国経済に乗って儲ける法』(自由国民社)などがある。

新NISA導入で「好業績&高配当銘柄」に脚光

年明け早々から震災や事故の心痛む報に触れ、心穏やかでないムードのなか迎えた今年の大発会。

日経平均株価がマイナスでのスタートとなったものの、プライム上場銘柄の7割以上が上昇し、33業種中の26業種がプラスで引けるなど、一定の安堵感を覚える展開となった。

東京エレクトロンやレーザーテックなどが大幅な下げに見舞われたことで、半導体関連株全般が冴えない動きとなる一方、復興関連ということで建設株の一角が買われるなど、なかなか物色の矛先が定まりにくい状況にある。

そんな中で全体に強含みでの推移を続けているのは、やはり「好業績&高配当銘柄」。実際、1月4日は「NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブ上場投信<2084>」の上げも目立った。新NISAが導入され「少なからぬ個人が高配当銘柄に目を向けやすい」と誰もが考えるが故であろう。

一気に買いの手が回るというわけではないが、先回りして買っておこうという向きが増えると意外なほど早い段階から値上がり始めることも期待される。何より、安心感が強い。

以下に、筆者がセレクトした主な好業績&高配当銘柄を上げておくこととしたい。

AGC<5201> 執筆時の予想配当利回り=3.96%

自動車生産の本格回復で車用ガラスの値上げ浸透や高付加価値品の販売増が収益増に貢献している。

一方、省エネ性能の高い「窓」に交換する世帯が急増し、同社製の複層ガラスの販売も急増。
加えて、EV向け全個体電池の電解質や半導体向け絶縁フィルムなどにも将来期待がかかる。

AGC<5201> 日足(SBI証券提供)

23年12月期の連結純利益は590億円と、前期の31億円の赤字から大幅黒字転換する見込み。

キヤノン<7751> 執筆時の予想配当利回り=3.80%

監視カメラやミラーレスカメラなどカメラ部門が好調。複合機は好採算の消耗品増えて採算が向上。

23年12月期は、売上高が前期比4.7%増の4兆2,200億円、利業利益は同13.2%増の4,000億円、純利益は同19.7%増の2,920億円を見込む。

キヤノン<7751> 日足(SBI証券提供)

24年12月期も監視カメラの好調が続くうえ、医療機器が営業強化中の米国中心に伸びる。市況の悪化で低調だった有機EL向け製造装置の回復も見込めそう。連続増配も期待される。

4℃ホールディングス<8008> 執筆時の予想配当利回り=4.02%

「4℃」ブランドのジュエリーを中心とした商品の企画・製造・販売を一貫して行うブランド製造小売業事業に加え、アパレル製品の企画製造、衣料専門店チェーンを運営するアパレル事業を手掛ける。

アパレルは日用衣料小売りが堅調持続で、ジュエリーは一部店舗を閉鎖し採算が改善。

ヨンドシーホールディングス<8008> 日足(SBI証券提供)

24年2月期は、売上高が前期比1.2%増の400億円、利業利益は同6.1%増の21億円、純利益は同13.1%増の13億円を見込む。

Next: いまが狙い目の好業績&高配当銘柄は?



いすゞ自動車<7202> 執筆時の予想配当利回り=4.46%

トラック、バスおよびディーゼルエンジンの製造・販売に加えて、建設機械や発電機用のディーゼルエンジンも手がける。

近年はマレーシアでの新車販売が増勢で、22年累計の新車販売台数で2位だったタイを単月ベースで上回り、インドネシアに次ぐ市場に浮上。フィリピンでの販売も伸びる。

いすゞ自動車<7202> 日足(SBI証券提供)

24年3月期は、売上高が前期比6.4%増の3兆4,000億円、利業利益は同10.4%増の2,800億円、純利益は同8.7%増の1,650億円と過去最高を更新する見通し。

積水ハウス<1928> 執筆時の予想配当利回り=3.66%

戸建住宅や賃貸用アパート・マンションなど、鉄骨系プレハブ住宅を中心に、中高級住宅路線で展開する住宅メーカー最大手。

足元は、賃貸が堅調続くほかホテルが回復傾向。戸建て・賃貸住宅ともにZEH(ゼロエネルギーハウス)比を高めており、高付加価値化で利益率を高めている。

積水ハウス<1928> 日足(SBI証券提供)

24年1月期は、売上高が前期比5.2%増の3兆800億円、利業利益は同1.3%増の2,650億円、純利益は同4.6%増の1,930億円と過去最高を更新する見通し。

中国塗料<4617> 執筆時の予想配当利回り=3.97%

船舶向けで大手の塗料メーカーで、工業用、コンテナ用塗料も展開。船舶用塗料では国内でトップシェアを誇り、世界でも上位。

足元では、主力の船舶用塗料が国内外で伸びる。価格改定が一定程度進展しているうえ修繕船向けで高付加価値品の比率が上昇して収益に貢献している。

中国塗料<4617> 日足(SBI証券提供)

24年3月期は、売上高が前期比10.6%増の1,100億円、利業利益は同2.7倍の105億円、純利益は同2.2倍の84億円と過去最高を更新する見通し。

Next: まだある好業績&高配当銘柄。新NISAが追い風に



森六ホールディングス<4249> 執筆時の予想配当利回り=3.50%

化学分野における「商社」機能と、自動車部品の「メーカー」機能を併せ持つ。自動車関連のビジネスに強みがあり、樹脂加工製品事業と関連のあるタイ・中国が海外主要拠点。

自動車向け樹脂加工製品はインドや東南アジアの数量が増勢。初めてトヨタへの樹脂加工製品納入も決定。

森六ホールディングス<4249> 日足(SBI証券提供)

24年3月期は、売上高が前期比4.2%増の1,480億円、利業利益は同3.3倍の45億円、純利益は同93.1%増の26億円を見込んでいる。

オカムラ<7994> 執筆時の予想配当利回り=3.82%

働き方改革が広がり、オフィスの改装が増えるなど事業環境が大幅に改善。レイアウトの変更などが活発で、柱のオフィス家具が好調続く。

コロナ禍によって新たなニーズも生まれて連増益基調。商環境事業もドラッグストアの改装需要などが追い風となっている。

オカムラ<7994> 日足(SBI証券提供)

24年3月期は、売上高が前期比4.9%増の2,906億円、利業利益は同35.8%増の236億円、純利益は同26.4%増の201億円と過去最高を更新する見通し。

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image by: Ground Picture / Shutterstock.com

田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット 田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット 』(2023年1月5日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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