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1位は自動車、2位は?大手の夏ボーナスが過去最高額に。業種別の大手ボーナス額ランキング【2024年夏】

7月12日に経団連(日本経済団体連合会)は、2024年夏のボーナス(賞与・一時金)について発表しました。そのなかからボーナスが上がった業種は第1位に自動車、第2位にセメントという結果に。その反対で、ボーナスが下がった業種を調査した結果、業績以外の側面が見えてきました。

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今年のボーナス額は最高記録の高額に

産経新聞の報道によると、2024年の夏季ボーナスについて、大手企業の従業員1人当たりの平均額が過去最高となる98万3,112円に達したとのこと。この数値は最高記録を更新し、前年と比較して4.31%の増加です。

※参考:大手企業の夏ボーナス、平均98万3112円 昭和56年以降で最高額 経団連1次集計 – 産経新聞(2024年7月12日配信)

経団連の資料を見てみると、業種別では特に「自動車」や「セメント」、「鉄道」の業界で増加が目立ちました。

賞与が上がった業種ランキング

第1位:自動車

第2位:セメント

第3位:鉄道

第4位:紙・パルプ

第5位:機械金属

※回答数によって不明「−」としているところがあります。

反対に賞与が下がった業種の理由としては、各業界の経済状況や業績、業界特有の要因に起因することが挙げられました。原材料価格の高騰や供給チェーンの問題、国際競争力の低下などが影響しているため、利益率が低下し、賞与支給額に反映された可能性があるようです。

Next: 賞与が下がった業種は?どれほどの下がり具合?



賞与が下がった業種ランキング

第1位:化学

第2位:電機

第3位:食品

第4位:建設

第5位:印刷

自動車業界(17.83%増)、セメント業界(13.54%増)、鉄道業界(11.50%増)の業種では、円安の影響による海外収益の増加や新型コロナウイルス禍からの回復が背景にあります。特に自動車業界では、世界的な需要の回復や新技術の導入が業績を押し上げた背景があるでしょう。

一方で、化学業界などでは業績の厳しさが影響し、ボーナスの支給額が減少。原材料価格の高騰や需給バランスの変動などが主な原因と考えられます。

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2024年の大手企業の夏季ボーナスは過去最高額となり、多くの従業員にとって喜ばしい結果となりましたし、効率的に運用することで家計の安定化や資産形成に役立てることができるかもしれません。とはいえ、より豊かな生活を目指すためには大企業だけでなく、社会を支えている中小企業へのフォローや動向が気になるところです。

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Image by:Henry St John/Shutterstock.com
参考:日本経済団体連合(PDF)
※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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