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「住友化学」過去最大3100億円赤字、4000人規模のリストラ…なぜ創業以来の危機に?業績・株価ほか今後の動向を予想

住友化学<4005>は、2024年4月30日に医薬品と石油化学事業の不振により、昨年度の最終赤字が過去最大の3,100億円に拡大する見通しを発表しました。業績予想の下方修正はこれで3回目となり、特に2019年に買収したイギリスの企業が手がける医薬品事業の売上が予想を下回り、1,800億円の減損損失を計上。また、石油化学製品の市況悪化により、千葉県の工場の生産設備の価値見直しで250億円の減損損失も計上されます。さらに国内外での4,000人規模の人員削減や資産売却を進め、V字回復を目指すとしていますが、今後どうなっていくのでしょうか。過去の流れから予想してみましょう。

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住友化学「4000人リストラ」の衝撃…「大企業だから安心」とは言い切れない(2024年5月9日)

2025年3月末までに連結従業員数の約10%にあたる約4,000人の削減を行うと発表。この大規模なリストラは、株式の過半数を保有する子会社である住友ファーマを含む、国内外の事業売却・再編・合理化を通じて実施されます。この影響は業界全体に波及することが予想されます。

2025年には黒字転換予想も、長期投資家が危険視する理由(2024年5月8日)

出典:各年度決算短信より作成

出典:各年度決算短信より作成

石油化学製品や医薬品を販売する住友化学は2024年4月30日、23年度の最終赤字が過去最大となる3,120億円に拡大する見通しだと発表しました。しかしながら、25年3月期には700億円の黒字へと回復すると予想しています。長期投資家はどう判断すべきでしょうか?

PBR0.4倍で狙い目?創業以来の危機に陥った2つの要因(2024年2月11日)

出典:各年度有価証券報告書より作成

出典:各年度有価証券報告書より作成

24年2月2日の第3四半期決算では下方修正を発表。それを受け株価はさらに10%下落。一方でPBRは0.4倍ですから、投資チャンスに見えるかもしれません。大手総合化学メーカーである住友化学、業界首位は三菱ケミカルGであり、それに次ぐ2番手の立ち位置です。しかし、業績は過去10年の中で最悪の状態です。営業利益の赤字が拡大しています。

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Image by:OleksandrShnuryk / Shutterstock.com

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