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日経、終値で大台割れ1万5859円/マザーズ10年ぶり下げ幅、そーせい17%安(6/14)=山本伸一

日経平均株価は4日続落。大台16000円を割り込んできました。売り一巡した後場では節目15800円攻防が見られたものの、4月以来の安値圏まで売り込まれています。(『プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』山本伸一)

日経平均株価終値は、160.18円安4日続落の15,859.00円

日経平均は160円安 軟調な外部要因から売り優勢の展開

昨晩の米国市場は続落。金融政策や英国民投票などイベント注視の手仕舞い、買い手控えが主導しています。

ダウ平均株価は、前営業日比132.86ドル安の17,732.48ドル。ナスダック総合指数は46.11ポイント安の4,848.44ポイントで取引を終えました。

為替相場では、リスク回避の円高圧力が継続。東京時間帯早朝では1ドル106円台前半、1ユーロ119円台後半の円高水準で取引されています。

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東京株式市場では、軟調な外部要因から見切り売りが継続。日経平均株価始値は16001円の続落スタートに。

寄り付き後は、さすがに前営業日大幅調整からのリバウンド期待も高まっており、大台16000円攻防に。ただ、買いは続かず、戻り売りとともに大台割れから下げ幅を広げました。

後場では、節目15800円レベルまで続落しており、4月以来の安値圏に到達。リバウンド期待の買いが下支えしています。

日経平均株価終値は、160.18円安の15,859.00円。東証1部の売買代金は概算で1兆9892億円。東証1部の売買高は概算で19億7603万株。値上がり銘柄は227(11%)に対し値下がりは1670(85%)、変わらずは61(3%)となりました。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

イベント前でリスク回避の流れ続く 打診売買でイベント対応を

日米金融政策イベントに英国民投票に対する手仕舞いが継続、リスク回避の流れが続いた本日の株式相場ですが、中核銘柄への換金売りが継続。短期資金もバイオ関連の調整とともに材料株に向っています。

日経平均株価は4日続落。大台16000円を割り込んできました。売り一巡した後場では節目15800円攻防が見られたものの、4月以来の安値圏まで売り込まれています。

昨晩の米国市場も軟調。為替相場もリスク回避の円買い圧力が根強く、軟調な外部要因とともに売り優勢の展開。前述したように日経平均株価は4日続落、4月以来の安値圏まで水準を切り下げてきました。

やはり15日のFOMC政策表明、16日午後の日銀金融政策決定会合の政策声明も注目されるなか、手仕舞い優位の流れともなるのも致し方ないところか。買い気も高まりにくく、イベント通過や外部要因の改善を待ちつつ、株価指数の下値を見極める状況でしょう。

物色傾向でも中核銘柄を中心に手仕舞い優位に。短期資金やテーマ資金を引きつけていたバイオ関連の調整も目立っていますし、限られた材料株に資金シフトが働いています。

そこで当メルマガでは「個別視点では取り組みやすい銘柄の打診売買戦略が有効」と記していましたが、現状では軟地合いのなか短期反発局面でも戻り売りが見込まれますし、イベントによる調整可能性も見込まれるなかでは、リスク限定で取り組める低売買単価銘柄の取引メリットが活きる局面と見て間違いないでしょう。

Next: 中核銘柄の調整続く/新興市場も急落、マザーズ10%超安



中核銘柄の調整続く/新興市場も急落、マザーズ10%超安

指数続落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>も軟調。指数を押し下げています。

外需関連のトヨタ<7203>、村田製作所<6981>、マツダ<7261>、デンソー<6902>なども軟調。大型株のJT<2914>、武田薬品<4502>、キヤノン<7751>なども安く、見切り売りが出ました。

売買代金上位では、インバース型ETFの日経ダブルインバース<1357>、日経平均ブル2倍<1360>が堅調。新興軽量級のHamee<3134>、政府保有株売却のNTT<9432>も物色を集めています。

セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に証券先物、銀行、水産農林、医薬品、食料品、海運、サービス、金属製品、ゴム製品、その他製品、輸送用機器、ガラス土石、非鉄、精密機器、小売、空運、不動産などが並びました。

一方、値上がりは電気ガスの1業種に限られています。

個別では、増額のアイ・オー・データ機器<6916>、好業績観測報道のしまむらなどが物色されました。

新興市場では、全市場の売買代金上位に進出したそーせいグループ<4565>、ブランジスタ<6176>、アカツキ<3932>らが売られた半面、Hamee<3134>が活況高。ジェネレーションパス<3195>、新日本建物<8893>、アイレックス<6944>などが賑わっています。

マザーズ指数 5分足(SBI証券提供)

マザーズ指数 週足(SBI証券提供)

Next: 本日の注目銘柄:日経レバレッジETF、そーせいグループ、NTT



本日の注目銘柄

日経レバレッジETF<1570> 10,130円 前日比-210円(-2.03%)

続落。さらなる外部要因の軟化を受けて売り圧力が続いており、指数レバレッジETFの同銘柄や日経平均ブル2倍<1579>などの下げが目立っている。

日経レバレッジETF<1570> 日足(SBI証券提供)

日経平均株価構成比率上位やメガバンクも続落。一方、インバース型の日経ダブルインバース<1357>、日経平均ブル2倍<1579>は続伸している。

そーせいグループ<4565> 16,290円 前日比-3,410円(-17.31%)

大幅続落。アキュセラ・インク<4589>が大塚製薬とドライ型加齢黄斑変性を適応症とする治療薬「エミクススタト塩酸塩」と緑内障治療薬候補「OPA-6566」の共同開発・販売契約を終了したと伝えてストップ安売り気配となっており、これを切っ掛けにバイオ関連の調整が目立っている。

そーせいグループ<4565> 日足(SBI証券提供)

NTT<9432> 4,555円 前日比+26円(+0.57%)

小幅反発。政府が保有している同社株式の5900万株を売却したと伝わり、自社株買いで応じた同社に対して見直し買いを集めている。

NTT<9432> 日足(SBI証券提供)

法律上の政府保有下限まで比率が低下しており、将来的な売り圧力が消え、経営の独自性に期待する向きもあるようだ。ディーリング資金流入のHamee<3134>も好調に推移した。

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プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』(2016年6月14日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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