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予想的中率86%!グーグルは「人が死なない未来」にここまで本気だ=浜田和幸

予想的中率86%を誇るレイ・カーツワイル氏の「人は永遠の命を得る」との予測、SNSと寿命の関係について、国際政治経済学者・フューチャリスト(未来予測家)として活躍し、有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』を好評配信中の浜田和幸氏が解説します。

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2017年6月9日, 5月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

「人間は死ななくなる」グーグル研究部門の最高責任者が大胆予測

未来予測の第一人者レイ・カーツワイル氏が描く未来

ぶっちゃけ、人類の未来は予測不可能な出来事でいっぱいのような気がする。地球温暖化が深刻な様相を呈しているかと思えば、真逆で氷河期が再来するとの観測もあるほどだ。また、北朝鮮に限らず、核兵器を弄ぶテロ組織によって、第3次世界大戦が勃発し、人類は絶滅の危機に直面するとの予言も。

しばしばノーベル賞の候補になった東北大学の西澤潤一先生曰く「人類はあと100年もたない」。ぶっちゃけ、これからの人類社会はどうなるのだろうか。

そんな中、予想的中率86%を誇るのがレイ・カーツワイル氏だ。筆者と同じ、世界未来学会のメンバーであるが、現在はグーグルに籍を置き、人間とマシーンの関係を研究する毎日を送っている。

彼がこれまで公表してきた未来予測は数えきれないが、有名なものとしては、「ソ連の崩壊」「インターネット社会の到来」「WiFiの日常的普及」「チェスや碁で人間を打ち負かすAIの登場」など。

そんな未来予測の第一人者が最近開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)会議で新たな予測を開陳し、世界の注目を集めている。

それは「シンギュラリティ」に関するもの。近年、話題を呼んでいるテーマで、「技術が人間を追い越す時代」のことだ。要は、「人口知能が人間より優れた判断を下すようになる瞬間が2045年までに来る」という予測にほかならない。

レイ・カーツワイル氏によれば、「2029年にはAIは人間の知能を凌駕している」とのこと。こうした予言は同博士に限らず、世界の未来研究者の間では当たり前の流れとなっている。

しかし、レイ・カーツワイル氏の真骨頂は、仲間の未来学者をはるかに飛び越えたところにある。すなわち、2030年代初頭には「人間の意識を全て電子化でき、その結果、われわれはどこにいてもアイデアや経験を瞬時に交流できるようになる。仕事のために人と会ったり、打ち合わせをする会議も不要になる」。

ブロックチェーン技術も進化するため、人々は分散して暮らすようになり、人が集まるソフト・ターゲットもなくなるため、テロなども起こせなくなる。

最も驚かされる予測は「人間の意識を他の生き物である鳥や魚に移植できる。また、無機物である木製の箱などにも移植できるようになる。人間は姿を変えて永遠の命を手に入れる」というものだろう。

まさに「ピノキオの誕生」と言えようか。単なるSF作家ではなく、グーグルという最先端企業の研究部門の最高責任者の発言である。

ぶっちゃけ、空恐ろしい世界の入り口にいるようで立ちすくむ思いに駆られる。皆さん、心の準備はできますか?

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意外な調査結果。長生きするにはSNSが欠かせない!?

ぶっちゃけ、電車の中でも、歩いている最中でも携帯が手放せない人が増えている。車の運転中でもスマホに気を取られて、事故につながるケースも気になることころだ。

いわゆる「携帯依存症」が子供どもたちの間でも話題となって久しい。お互いが常にネット上でつながっていないと仲間外れにされるという恐怖感にさいなまれるため、スマホが手放せないというわけだ。

そんな中、アメリカでは意外な調査結果が公表され、話題になっている。何かと言えば、「SNSで費やす時間が長い人の方が寿命が長い」ことが明らかになったというのだ。ノースウェスタン大学のポスドク研究員がまとめた研究で、学術誌に掲載されたため、その結論を巡って賛否両論が巻き起こっている。

この研究によれば、オンラインを通じて知人や友人と活発なやり取りをしていると、健康にとって良い効果が得られることが明らかになったという。健康長寿のためにSNSは欠かせない、というわけだ。

ぶっちゃけ、本当かな?と疑ってしまう。

一般的には、ネット依存症は健康に害がある、と思われてきたが、そうした見方を覆すものといえよう。なぜなら、1200万人のフェイスブック利用者の内、1945年から1989年までに生まれた人々を調査の対象にしたところ、SNSを使って平均以上の時間を知り合いとの交流に費やしている人は、そうでない人と比べ、死亡率が低いことが判明したというからだ。

まさか、と思われるかも知れないが、この調査研究報告は3つの大学によって認められているから、頭から否定するわけにもいかない。

とはいえ、この研究を行ったノースウェスタン大学のウィリアム・ホッブス博士や共同研究者のモイラ・バーク女史はいずれもフェイスブックでインターンや調査に係った経験があるため、SNSに有利な結論を引き出したのではないかと、疑いの目で見られているようだ。

しかし、当のホッブス博士は一向に動じる気配もなく、「まだ研究は緒に就いたばかり。これからもっと時間をかけて、SNSが利用者の健康や幸福感にどのような影響を及ぼすのか調査したい。その上で、SNSのより効果的な利用方法について提言をまとめるつもりだ」とのこと。

確かに、SNSがわれわれの日常生活に欠かせない役割を演じるようになったのは、せいぜいこの10年ほどの話。生身の人間との直接交流とネット上での間接交流に違いがあるのかどうか。大いに気になるところだ。
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浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』(2017年6月9日, 5月19日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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