マネーボイス メニュー

4連勝中の酉年相場、でも西暦末尾7の年は危険? 2017年相場展望いろいろ=櫻井英明

2017年の相場はどうなる?干支や西暦末尾にまつわる相場アノマリーや、ゴールドマン・サックス、野村の来年の見通しを『兜町カタリスト』の櫻井英明さんが解説します。

直近4回の酉年は全て上昇。一方で西暦末尾「7」の年は危険も?

足元は海外投資家の買いと個人投資家の売りが交錯

以下は日経ヴェリタスの指摘。

東京株式市場で海外投資家の買い個人投資家の売りが交錯。海外投資家の買い越し基調は鮮明。

東証取引所がまとめた11月第4週(11/21~25日)投資主体別売買動向、海外投資家の買越額は3027億円。

ドナルド・トランプ氏が勝利した11/8の米大統領選以降、3週連続で買い越し。合計で1兆円超

一方で個人投資家は売り越し逆張り姿勢。11月第4週に4331億円売り越し海外勢の買いに対応するよう3週間合計の売越額は1兆円超。

「逆日歩」が付く銘柄数も高水準。このコントラストはどちらの勝ちになるのだろうか。

【関連】親日家のジム・ロジャーズが「日本経済の破滅」を予想する最大の理由=東条雅彦

酉(トリ)年相場のアノマリー

待たれるのはトリ年相場。過去のトリ年相場を見てみると…?

2005年 16,111.43円:40.24%上昇。
1993年 17,417.24円:2.91%上昇。
1981年 7,681.84円:7.95%上昇。
1969年 2,358.96円:37.56%上昇。
1957年 474.55円:13.58%下落。

過去5回の相場では4回がプラス、うち2回は大幅増だったのが歴史。

ゴールドマン・サックスの2017年見通し

以下、GSの2017年の見通し。

リフレ防衛M&Aが主なテーマになる。2017年に生じる可能性のあるサプライズ。

(1)日本株と円相場の相関関係が崩れ両者が乖離すること。

主な下方リスクは、
・トランプ大統領の経済アジェンダに対する失望
・米国の金利上昇が新興国に与える影響
・世界的なポピュリズム台頭(保護主義的風潮の高まりと移民規制の強化)
・予想を下回る中国の成長
・地政学的不確実性(テロ、核の脅威)など主に外的なもの

2017年のTOPIX目標水準は1600ポイントに設定している。

Next: 野村の見通し/「7」のつく年、セブンの悲劇/日経平均81634円?



野村の日経平均テクニカル分析

以下、野村の分析。

日経平均株価のテクニカル分析。2000年以降、30年移動平均線を放れた場合は放れた方向へトレンドが発生するケースが多い。

2005年12月からの上放れ局面。2005年12月始値15130円→2016年4月7日高値17563円までの上昇率が16.1%。

2014年11月からの同局面。2014年11月始値16862円→2015年6月24日20868円まで上昇率は23.8%。

平均上昇率は約20%になる。

「7」のつく年、セブンの悲劇

セブンの悲劇」というのもある。

西暦末尾「7」の年は大きなネガ変化との声も…。

日経平均81634円?

逆にこんな声もある。

今のPERは連結。昭和49年当時はすべて単体PER。それを同一視して論じるのは茶番。バブルの崩壊は日本株のPERが60倍台まで買われ、絶対水準の49倍を超えたところからスタートした。日本株の特徴であった株式持ち合いによるPER押し上げ効果はほぼ23倍。すなわち絶対水準49倍であった」。

PERの絶対水準が49倍なら、今の日経平均では81634円。計算だけは可能だが…。

【関連】人間はAIに敗れるか?投資の世界に訪れるシンギュラリティ(技術的特異点)=田渕直也

【関連】1961年の再来?トランプ相場は東京五輪の「3年3カ月前」に天井を打つか=山崎和邦

【関連】毎月分配型投信だけじゃない、市場を跋扈する「タチの悪い情報」に注意せよ=街

「兜町カタリスト」』(2016年12月6日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

「兜町カタリスト」

[無料 平日刊]
個人投資家のみならず、マーケットのプロからも注目を集めてきたメルマガ櫻井英明責任編集「兜町カタリスト」。前場・後場の1日2回無料配信。マーケットのど真ん中からとっておきの情報を発信します。カタリストとは英語で「触媒」のこと。マーケットの動きを的確に知る触媒として、新たな情報ソースとして、ぜひご活用ください。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。