【 取材時の為替レート: 1USドル = 約4,100カンボジアリエル = 約120円 】
※カンボジアではUSドルが広く通用しています
日本との違いは?新婚ホヤホヤのカンボジア人ご夫婦に聞いてみる
皆さんこんにちは。路地ウラ景気ウォッチャー・カンボジア担当の「げん 改め けん」でございます。
今回取材にご協力いただいたのは、チャンリムさん(男性・30歳)、サパーさん(女性・26歳)ご夫妻。7年間の交際を経て、2ヶ月前に結婚したばかりの新婚カップルです!
お二人は、ここプノンペンのリバーサイド・エリアにあるナイトマーケットで洋服屋さんを出店しています。週末はこうして夫婦一緒にナイトマーケットで働き、それ以外の日は旦那さんは洋服屋、奥さんは美容院で働いているんです。
一般的にカンボジア人は恋愛にオクテ。また日本以上に、結婚前と結婚後で付き合い方やお金の使い方が変わることが多いんです。今回はお二人のデートに同行しつつ、その変化を探ってみたいと思います。
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路地ウラウォッチャー – げん 改め けん
日本で結婚して、たった半年でカンボジアへ単身渡航。彼いわく、結婚3ヶ月で奥さんのご両親に「カンボジアに行きます」と挨拶したことが、人生で最も緊張した瞬間とのこと。男にはやらなきゃいけない時があるとはいえ、本当に今だったのか!? それを証明する為にも、行け!「げん 改め けん」! 働け!「げん 改め けん」!!
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婚前交渉もキスもNG!でも支払いは男性が全額負担~カンボジアデート事情
このナイトマーケットは観光地としても有名ですが、実は現地カンボジア人のデート・スポットとしても人気が高いスポットのひとつ。
結婚後の二人にとっては、お店を出店して「働く」場所ですが、恋人時代にはこのナイトマーケットでデートを楽しむこともあったそうですよ。
ところ狭しと並ぶ露店には、服やバッグはもちろん、アクセサリーやキーホルダーなど女性が好きそうな小物がたくさん。二人で冷やかすだけでも楽しめるとのこと。
中央に設けられた特設ステージではライブ(カラオケ)が行われ、食事もできますから、家族連れや友達同士はもちろん、カンボジア人カップルの憩いの場になっているんです。
最近の日本では、状況に応じて割り勘デートもアリ、という空気がありますが、カンボジアでは若者同士であっても、デート代は男性が支払うことがほとんどだそうです。
友達なら男女でも割り勘にすることも多いようですが、付き合っているなら多少無理してでも男性が支払います。
だからこのナイトマーケットのようにローカル価格でご飯が食べられ、無料で音楽が聴けるような場所は、デートにはもってこいなんですね!
いっぽう、カンボジアの女性は貞操観念がとても強いのが特徴です。
日本では自由恋愛が主流で、「路チュー」や「授かり婚」、最近では「キス友」なんて言葉まで耳にすることがありますが……チャンリムさん、サパーさんに聞いても、カンボジアではまず考えられないことだそうです。
婚前交渉はおろか、キスや、そもそも「お付き合い」自体にかなり慎重な人が多いのですね。
だから「いろんな人とお付き合いして、その中から結婚相手を決めよう」なんて発想はなく、交際するからには結婚前提、はじめてお付き合いした人とそのままゴールイン、という人が少なくありません。
それだけ慎重なら「街中でカップルを見かけることは少ないのでは?」と思われるかもしれませんが、実際はそうでもありません。街を歩けば至る所でカップルを見かけますし、川沿いなどのデートスポットへ行けば、ラブラブで寄り添う男女がいっぱい。
女の子の手を握るのさえ一大事の環境で、毎回のデート代を全額負担して愛をささやき続ける――これがカンボジア男性にとってはごく当たり前のことなんですね。
カンボジア人男性は恋愛に対して、平均的な日本人以上のエネルギー・労力をかけているように思います。
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結婚後は「カカア天下」のカンボジア、財布のひもは奥さんがガッチリ握る
結婚前からずっと働きづめだったそうで、ゆっくりデートする暇がないというチャンリムさんご夫妻。今回、二人の邪魔はしないという約束で、ひさびさのデートに同行させてもらい、結婚後の変化を聞かせてもらうことにしました。
さっそく行き先を聞いてみると…「ボッコー山!」とのこと。ボッコー山って結構遠いですよ!?
プノンペンから南に車を走らせること約4時間。長い車中移動のおかげで、はじめは無口だった旦那さんも随分と心を許してくれたのか、色々な話が聞けました。
二人がはじめて出会ったのは7年前、美容院で働く彼女に彼が一目惚れしたのがキッカケ。連日のように来店し、何度も話しかけてくるチャンリムさんに、サパーさんもはじめは「鬱陶しいな」と思ったそうです。
でも、そう語る彼女の表情はまんざらでもなさそう。「実は嬉しかったんじゃないの?」とツッコミを入れたところ「実はね」と照れながら答えてくれました。
チャンリムさんの積極的なアプローチもあり、ほどなく付き合うことになった二人。でも、そこから結婚までにはとても時間がかかったそうです。
実は彼女の実家はちょっとしたお金持ち。今でこそ恋愛結婚も増えているカンボジアですが、一昔前まではお見合い結婚が主流だった国です。そんな訳で、彼との結婚にはご両親からの猛反対がありました。
家族を何より大事にするカンボジア人にとって、両親の意見は絶対に無視できません。だからチャンリムさんは「男として、ご両輪に認めてもらうためにも仕事を頑張ったんだ」とのこと。
お互いの好きなところを聞くと、サパーさんは「彼の無口なところと、私のすることを何でも許してくれるところ」、チャンリムさんは「彼女の明るいところ」だそうです。
車中でも奥さんのサパーさんと僕が話していることが多く、旦那さんは奥さんの尻に引かれるタイプに見えました。旦那さんにこっそり聞くと、やっぱり奥さんは「怒ると怖い」そう。
そして今回、デート中の買い物や食事は、全て奥さんの財布からお金を出していました。恋人時代とは逆ですね。
聞くと、旦那さんの稼ぎはほとんど奥さんに渡していて、その代わりに支払いは全て奥さんがするそうです。
実はカンボジアではこのスタイルが一般的で、カンボジア家庭の財布のひもは、奥さんが握っていることがほとんど。チャンリムさんご夫妻に限らず、女性主導なカカア天下の家庭が多いんです。
こうして聞くと「カンボジアの男性は大変!」と思われるかもしれませんが、実はそうとは限りません。カンボジア人男性は結婚前の頑張りの反動か、結婚後は割とノン気な人も多いんです。
奥さんだけが働き、旦那さんは遊び惚けている、なんて夫婦もザラにいるんですよね。
幸い、チャンリムさんは結婚後も頑張って働くタイプでした。奥さんのサパーさんは素敵な旦那さんと結婚しましたね!
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バブルはこれから?変わりゆくカンボジア人の恋愛観と消費意識
ボッコー山では、お二人に「ホントに結婚するまで、何もなかったの?」と何度も聞きましたが、やっぱり何もなかったようで、最後は少し鬱陶しがられました。7年の純愛、素晴らしいですね。
東南アジアには商売として身体を売る女性もいますから、今回、カンボジア人女性のこの貞操観念の強さと、男性の献身的な姿勢を「ちょっと意外」と感じた方がおられるかもしれません。
でも実際には、ほとんどのカップルがチャンリムさんご夫妻のように、清い恋愛を経て結婚に至ります。
ただこの数年、若者の恋愛観に少し変化がみられます。
例えば今年のバレンタインデー。プノンペン市内のホテルはどこも予約で一杯でした。
聞けば若い男性は「ここぞ!」とばかりにバレンタインデーに女性をホテルに誘うそうです。もちろんその思いを受け止める女性ばかりではありませんが、男性は一分の期待を込めて、事前にホテルを予約します。
年配層はこの変化を嘆き、若者に自制するよう働きかけてはいますが、その効果がどれほどあるかはわかりません。
そういえば、日本でもバブル期には、若者がクリスマスなどに高級ホテルを予約するのが流行りました。
カンボジアの経済成長はまさにこれからが本番。今後、カンボジア人カップルのお金の使い方にも大きな変化があるかもしれませんね。
チャンリムさん・サパーさんご夫妻 露店経営ほか
に景気アンケート!
あなたの景気は100点満点で何点?
旦那さん「100点。お金の心配はないよ。デート代の心配をしなくて良くなったしね(笑)」奥さん「自分の買いたい物を反対せず買わせてくれるし、80点くらいかな」
これから景気は良くなると思う?悪くなると思う?
「政府は最低賃金を上げると言っているけど、あまり期待はしていない。だから自分たちで一杯働いて、たくさん稼ぐんだよ!」
いまいちばん欲しいモノは何?
「(2人声を揃えて)それはやっぱり、子ども!」※ちなみに、いままで相手に貰っていちばん嬉しかったプレゼントは、奥さんはスマートフォン(約300ドル)、旦那さんは靴(約30ドル)とのことでした
路地ウラウォッチャー – げん 改め けん
日本で結婚して、たった半年でカンボジアへ単身渡航。彼いわく、結婚3ヶ月で奥さんのご両親に「カンボジアに行きます」と挨拶したことが、人生で最も緊張した瞬間とのこと。男にはやらなきゃいけない時があるとはいえ、本当に今だったのか!? それを証明する為にも、行け!「げん 改め けん」! 働け!「げん 改め けん」!!
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