結婚後は「カカア天下」のカンボジア、財布のひもは奥さんがガッチリ握る
結婚前からずっと働きづめだったそうで、ゆっくりデートする暇がないというチャンリムさんご夫妻。今回、二人の邪魔はしないという約束で、ひさびさのデートに同行させてもらい、結婚後の変化を聞かせてもらうことにしました。
さっそく行き先を聞いてみると…「ボッコー山!」とのこと。ボッコー山って結構遠いですよ!?
プノンペンから南に車を走らせること約4時間。長い車中移動のおかげで、はじめは無口だった旦那さんも随分と心を許してくれたのか、色々な話が聞けました。
二人がはじめて出会ったのは7年前、美容院で働く彼女に彼が一目惚れしたのがキッカケ。連日のように来店し、何度も話しかけてくるチャンリムさんに、サパーさんもはじめは「鬱陶しいな」と思ったそうです。
でも、そう語る彼女の表情はまんざらでもなさそう。「実は嬉しかったんじゃないの?」とツッコミを入れたところ「実はね」と照れながら答えてくれました。
チャンリムさんの積極的なアプローチもあり、ほどなく付き合うことになった二人。でも、そこから結婚までにはとても時間がかかったそうです。
実は彼女の実家はちょっとしたお金持ち。今でこそ恋愛結婚も増えているカンボジアですが、一昔前まではお見合い結婚が主流だった国です。そんな訳で、彼との結婚にはご両親からの猛反対がありました。
家族を何より大事にするカンボジア人にとって、両親の意見は絶対に無視できません。だからチャンリムさんは「男として、ご両輪に認めてもらうためにも仕事を頑張ったんだ」とのこと。
お互いの好きなところを聞くと、サパーさんは「彼の無口なところと、私のすることを何でも許してくれるところ」、チャンリムさんは「彼女の明るいところ」だそうです。
車中でも奥さんのサパーさんと僕が話していることが多く、旦那さんは奥さんの尻に引かれるタイプに見えました。旦那さんにこっそり聞くと、やっぱり奥さんは「怒ると怖い」そう。
そして今回、デート中の買い物や食事は、全て奥さんの財布からお金を出していました。恋人時代とは逆ですね。
聞くと、旦那さんの稼ぎはほとんど奥さんに渡していて、その代わりに支払いは全て奥さんがするそうです。
実はカンボジアではこのスタイルが一般的で、カンボジア家庭の財布のひもは、奥さんが握っていることがほとんど。チャンリムさんご夫妻に限らず、女性主導なカカア天下の家庭が多いんです。
こうして聞くと「カンボジアの男性は大変!」と思われるかもしれませんが、実はそうとは限りません。カンボジア人男性は結婚前の頑張りの反動か、結婚後は割とノン気な人も多いんです。
奥さんだけが働き、旦那さんは遊び惚けている、なんて夫婦もザラにいるんですよね。
幸い、チャンリムさんは結婚後も頑張って働くタイプでした。奥さんのサパーさんは素敵な旦那さんと結婚しましたね!
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