30代後半の婚活中女性の中にも、相手に何が何でも高年収を求める人は少なくないようです。希望が叶いやすい戦略もありますが、それで幸せになれるでしょうか?(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)
※本記事は有料メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』2018年5月28日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。
高年収以外に何も望まないなら相手はいる。しかしそれで幸せか?
「何が何でも高年収」を期待する未婚女性
妻が婚活系の仕事を始めてから、「こういうお客さんがいたんだけど、男性からするとどう思う?」と私にも意見を求められることが増えました。
たとえば先日聞いた話では、30代半ば以降の婚活中女性の中にも、相手に何が何でも高年収を求める人は少なくないようで、結婚できなくて悩み相談に来るという。
聞く限り、「39歳。いい人なんだけど、特にこれといった特徴はない。年収高いのが望みだけど、ことごとく断られている」女性だそうな。
ううむ…。妻には私なりの考えを伝えました。ざっとこんな感じです。
男性目線でのアドバイス
高年収で魅力的な男性は、相手をよりどりみどりなので、同じ選ぶならやはり若くてきれいで聡明な女性を選ぶんじゃないか。
特に実業家であれば、跡取りという問題が念頭にあるため、出産適齢期を外れた女性は、よほどの魅力がなければ避けるんじゃないか。
これは差別というより、生物としての本能だから仕方がない。美人モデルや美女アイドルが、より人気が高いからといって差別とは言わないし。むしろそれに「そんなのおかしい」などと憤慨するようであれば、婚活市場では非常に厳しいのではないか。
自分に相手を選ぶ権利があるように、相手にも選ぶ権利がある。その基準は人によって異なり、おかしいと言ったとしてもどうしようもない。
しかしそれでも、もし性格よりも年収を重視ということなら、方法はある。
「結婚相談所」は使える
それは、結婚相談所に登録すること。そこには、高年収独身の男性がちらほら存在する。
では、なぜそこにいるかというと、コミュ障であったり自分勝手とか性格が変わっているなど、まともな女性から敬遠されてきた人物だから。
つまり、一般市場では女性と付き合ってもらえない、自分の力で出会いの場をつくれない、誰かに助けてもらわなければ結婚できないという、結構ヤバ目の男性が売れ残っているわけである。
というのも、出会いを求めるのであれば、何も高額な結婚相談所でなくても、もっと安価でもっと会員数の多い、たとえばペアーズなどネット婚活サイトを使って自分で活動できるはずが、それもできない(あるいはそれでも成婚に至らない)人だから。
そして、上記のような男性は断られ続けてきて焦りもあるだろうから、こちらがOKすれば成婚できる可能性はある。
いずれにせよ、30代後半以降の女性が高年収男性を狙うということは、そういう人を選ぶしかない。
でもそれって、本当に幸せな結婚になるのかどうか。
もちろん、年齢や容姿に不利な条件であったとしても、補って余りある魅力を持つのであれば問題ないと思うけど、それならとっくに結婚できているはずだ。
Next: 高年収でさえあれば幸せになれるのか? 見落とせない視点とは
たとえ低収入でも、努力している人を選ぶべき
そもそもまともな高年収男性は、年収狙いなどの打算的な匂いを感じ取って、そんな女性は避ける。
それよりも「いまは年収が低くても、一緒にがんばっていこう」と思える人を選んだ方がいいんじゃないか。
男性サイドにも、「自分は年収が低くて結婚に自信がない」という人もいるようだけど、一番の問題は年収が低いことではなく、現状に甘んじ嘆くだけで、その年収を上げようと努力をしないことのように思う。
結果として年収が上がらなくても、上昇意欲、成長意欲があり、努力をしている人ば魅力的に映る。
だから年収を求める女性も、そういう金の卵のような男性を選べばよいのではないか。
これは女性も同じで、仕事にしても趣味にしても、何かに一生懸命取り組んでいる人は、キラキラ輝いて見える。オーラが違うというか、瞳に力があるというか、歩く時も背筋を伸ばして足取りが力強く、全身からエネルギーを発しているような感じ。
特に30歳を過ぎれば、容姿の美醜ではなく「顔つき」に現れてくる。卑屈な発想をしていれば、それも顔に出る。無邪気で素直であれば、それも顔に出る。
収入だけで選ぶのはハイリスク
もうひとつ、自分にとっての幸せな結婚とはいったいどういう状態で、それにはどういう人をパートナーに選ぶべきなのか、目先のことではなく一生涯を想像し、自分の心に素直になって、本音を探ってみること。
お金があっても、会話が弾まないとか、価値観や生活態度が大きく違うと、とまどってしまうのではないか。
お金を持っていても、その相手が自分の好きなようにお金を使わせてくれるとは限らない。お金を持っていても、ドケチで貧相な暮らしを強いられるかもしれない。家事育児にまったく協力してくれないかもしれない。
相手が自己中とかわがままとかマザコンとかで、自分が理想とするライフスタイルを実現できないかもしれない。お金があったら我慢できると言っても、それでもし相手が、たとえば事業に失敗して貧乏になってしまったら、もうどうしようもない。
基本的には生涯を共にする人だから、その共同生活はとっても長い。だから、収入だけで判断するのはリスクが高い。
Next: 100%満足などありえない。我慢を苦に感じない相手がベスト
私が考える最高のパートナー
自分にとっての最高のパートナーは人によって異なるけれども、たとえば私の個人的な考えとしては、
- 同じものを食べて「おいしいね」と思える、同じものを見て「素敵だね」と思える人
- 「将来はこんなことをしたいな」「こんな生活にしたいね」といった人生構想を共有
できる人 - 子どもは何人ぐらいほしくて、どんな方針で育てるかといった、家族計画を共有でき
る人 - ウソや隠し事をする必要がなく、遠慮や躊躇もする必要がなく、なんでも気軽に話し
合える人 - 会話がなくても、一緒にいるだけでリラックスできる人
- 尊敬できる部分を持っている人
- 自分とは違う部分、相手の嫌な部分があっても、受け入れられる、許せると思える人
- 体の相性が合う人(笑)
といったところか。もちろん全部満たして完璧という人はいないので、あとは程度問題かと。
多少の我慢を、苦痛ではないと思えるかどうか
違う人間同士だから、一緒に暮らせば多少の我慢を強いられる場面もあるけれど、その我慢を苦痛ではないと思える相手かどうか。
これなら仮にお金がなくても貧しくても、「あそこのスーパーで特売やってるよ」「ほんと! 行ってみようよ」「こんなに安く買えてよかったね」「これ、もったいないからやめよっと」「確かにそうだね。うん、そうしよう」などという感じで、楽しく暮らせるんじゃないだろうか。
物質面ではさほど豊かでなくても、心が豊かでいられれば、幸福を実感できるんじゃないか。
もちろん、特に前半の話をストレートにすれば、相談に来た人はショックを受けるので、オブラートに包む必要があるけれど。
年齢が上がれば人生経験も増えていき、20代前半のときには考えなかったような、勤務先や肩書き、収入や貯蓄額、相手の家族のことなど、いろんな属性を気にしてしまうのは仕方がないかもしれない。
でもやはり、「相手の人間性」をよく見て、「同じ人生を共有し、助け合える、尊重し合える」かどうかで判断したほうがよいように思う。
という話をしました。
もちろん、人にはそれぞれに判断基準があるので、それをどうこう言うつもりはないし、押し付けるつもりもありません。
ただ先ほどの話は、結婚に至らないからと顧客の方から相談してきたということなので、私個人の考え方を伝えた次第です。
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『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』(2018年5月28日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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