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上値は重いが底も堅い、ドル円はいつ突き抜ける?~各通貨ペンタゴンチャート分析=川口一晃

米ドル/円は上昇トレンドの下落局面。上値メドは113円前後を考えたい――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年7月30日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円(USD/JPY) 上値が重たくなる

先週のレポートでは、B点に注目した。ペンタゴンの中心点であるB点を通過することで、
流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、ほぼB点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯より下落し、上値の重たい展開となっている。
次の注目日は7月31日前後である。

A点水準:約113円25銭
B点水準:約111円25銭
E点水準:約110円50銭

今週のポイントは、このまま上値の重たい展開が続くのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
D点に注目したい。週明け早々にD点が位置する時間帯を通過する。したがって、下げ止まりから堅調な展開へと流れが変わるのか否かに注目をしたい。A点が位置する時間帯でも流れが変わっていることから、D点も要注意だ。逆に、軟調な展開が鮮明になると下値支持線CEラインで下げ止まるのか否かがポイントになってくる。

<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。上値の第1メドとしては113円前後を考えたい。
下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の108円50銭を終値で割り込むことだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、112円10銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。上値抵抗線DEラインが存在している。また、B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯より値を下げてきているからだ。

<第2シナリオ>
再び堅調な展開に移行する可能性もある。D点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わることが考えられる。また、下値支持線CEラインが控えている。そして、ペンタゴンの中心点B点の上方を推移したことで、底堅く推移することが期待できるからだ。

ユーロ/米ドル(EUR/USD) もち合いが続く

先週のレポートでは、ADラインに注目した。ADラインの上方を推移することが出来れば堅調な展開と判断され、逆にADラインの下方を推移することになれば上値の重たい展開が続くと判断されたからだ。実際には、ADラインに絡みながら推移し、もち合いを形成している。
次の注目日は7月31日前後である。

A点水準:約1.17ドル
C点水準:約1.14ドル

今週のポイントは、このままもち合いが続くのか、それとももち合いから放れる動きが出るのかということである。

<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。週明けにペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過する。したがって、C点を通過することでペンタゴンのど真ん中の時間帯が変化日となり新しい動きが出るのか、それともこのままもち合いが続くのかがポイントになるからだ。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。下値の第1メドとしては1.16ドル前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の1.2ドルを終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、1.164ドルを終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
底堅い動きが続く可能性はある。A点が位置する時間帯を通過した後も値を下げることなくADラインに絡みながら推移をしている。また、先週末には同事線に近いローソク足が出現しているからである。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開が鮮明になる可能性も残っている。ADラインの下方で推移していることから、ADラインが上値抵抗線になっている。また、上値抵抗線BDラインも控えているからである。

Next: ユーロ/円 上値の重たい展開が続く | 豪ドル/円 上値を抑えられる



ユーロ/円(EUR/JPY) 上値の重たい展開が続く

先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置する時間帯が変化日となり、
流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。流れが変わるのであれば、ACラインに引き寄せられる動きが期待された。実際には、B点が位置する時間帯以降も下げ止まることはなく上値の重たい展開が続き、BCラインに接近した。
次の注目日は8月8日前後である。

A点水準:約130円75銭

今週のポイントは、このまま上値の重たい展開が続くのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
BCラインに注目したい。右肩上がりに位置しているBCラインが下値支持線となり、下げ止まることが出来るのか否かがポイントになるからだ。

<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。上値の第1メドとしては131円前後を考えたい。
下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の128円を終値で割り込むことだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、130円70銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。右肩上がりのACラインから下放れてしまっている。また、B点が位置する時間帯を以降も下落が続いている。そして、p点水準の節目で跳ね返されてもいるからだ。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性も残っている。BCラインが下値支持線になることが考えられる。また、先週末には同事線に似た小さなローソク足が出現しているからである。

豪ドル/円(AUD/JPY) 上値を抑えられる

先週のレポートでは、ACラインに注目した。右肩上がりのACラインから下放れてしまうのか、それともACラインに絡んだ動きを維持することが出来るのかがポイントになったからだ。実際には、ACラインから下放れ、BCラインを超えて真横に新しいペンタゴンが描き足された。
次の注目日は7月30日前後である。

A点水準:約80円
C点水準:約84円50銭

今週のポイントは、上値の重たい展開が続くのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
CEラインに注目したい。下げ止まりから、堅調な展開に移行するのであれば、上値抵抗線CEラインを超えていくことが求められるからだ。ただ、CEラインを超えても節目のC点水準が大きく立ちはだかる。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては81円50銭前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の85円50銭を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、83円を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。下値支持線と期待されたBCラインを割り込んできた。また、上値抵抗線CDラインが存在している。そして、CDラインを超えてもCEラインが控えているからだ。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性も残っている。BCラインに絡みながら推移する可能性が残っている。また、週明けにC点が位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性があるからだ。

Next: ポンド/円 軟調な展開が続く



ポンド/円(GBP/JPY) 軟調な展開が続く

先週のレポートでは、ACラインに注目した。下げ止まりから堅調な展開に移行するのであれば、少なくとも上値抵抗線ACラインを超えていくことが求められたからだ。実際には、ABラインは超えたものの、ACラインを超えられずに下落が続いている。
次の注目日は8月1日前後である。

A点水準:約148円
B点水準:約138円

今週のポイントは、このまま軟調な展開が続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>
ACラインに注目したい。上述したように、下げ止まりから落ち着いた動きになるのであれば、少なくともACラインを超えていくことが求められる。超えることが出来れば、再び節目のADラインを試すことになる。逆に、右肩下がりのACラインを超えることが出来ないのであれば、軟調な展開が続き安値を試すことになろう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては144円50銭前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の150円を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、147円20銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
軟調な展開が続いている。上値抵抗線ACラインが存在している。また、ACラインを超えても、節目のADラインが上値抵抗線として控えている。そして、A点が位置する時間帯の下値を下回ってきているからだ。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性もある。上値抵抗線ABラインを超えてきた。また、B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性にがあるからだ。

NZドル円

WTI

ビットコイン(7月25日付)

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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年7月30日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

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