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四の五の言わずにバフェットの投資会社バークシャーハサウェイを買うのが正解か?=八木翼

バフェットの投資理念に共感する私は、「結局バークシャーハサウェイ買っちゃったほうが早いんじゃね?」という考えに行き着きます。本当に買いなのでしょうか?(『バフェットの眼(有料版)』八木翼)

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勝ち馬に乗ればそれでOK? バフェット流を研究するより早いかも

なぜ今さらバークシャーを検討するのか?

そもそも私がこのメルマガを発行し始めたのは、ウォーレン・バフェットの投資理念に共感し、日本語でも、日本株でも長期的に成長できる株式に投資できるアドバイスができればなーと思っていたからです。

そして、長年続けてきて思ったのが、「っていうか、結局バークシャーハサウェイ買っちゃったほうが早いんじゃね?」ということです。

というのもですね。バークシャーハサウェイは、儲かっている企業をどんどん市場から引っこ抜いて行ってしまうんですよ。

そうすると、例えばリスクをヘッジしたつもりになっているMSCIコクサイなんかの上場株式企業全体を買うETFでも、ぜんぜん買えてないんですよね。だって、上場してないもんで

もちろんバークシャーを買ってるから、間接的には買っていると言えば買っているわけですが、市場規模と比較すると、その買いはやはりわずかになります。

そういうわけで、ちょっとバークシャーハサウェイを本気で買うことを検討してみたいと思っています。

バークシャーハサウェイは何で儲けているのか?

さて、売上高別に見ていきましょう。こちらは2017年12月期のものです。

Insurance Group:655億800万ドル(27.21%)
Manufacturing Businesses:504億4500万ドル(20.95%)、
McLane Company:497億7500万ドル(20.68%)、
Service and Retailing Businesses263億1300万ドル(10.93%)、
BNSF:213億8700万ドル(8.88%)、
Berkshire Hathaway Energy:189億3900万ドル(7.87%)、
Finance and Financial Products Reportable Segment:83億7600万ドル(3.48%)

というわけで、保険事業が最も売上を出していますね。次点に製造業です。

その次がマクラーレンという配送をメインとした企業のようですね。以前はウォルマートが親会社だったようです。ウォルマートは現在も最大の顧客ですが、その他に主要な顧客は、セブンイレブンやヤムブランズ(ピザハットなど)がいるようです。やはり良さそうな会社を押さえていますね。

続いてService and Retailing Businessということで、ここら辺には小売りサービス会社が入ってきます。小売りは多種多様すぎて代表会社と言われると微妙です。

BNSFは鉄道会社ですね。日本で鉄道会社というと、JRなどの旅客がメインですが、米国の場合は、ほとんどが貨物のようです。石炭輸送などがかなりの割合を占めています。

続いてエネルギー事業です。そして、ファイナンシャル事業です。

さて、これら事業から収益もありますが、バークシャーは多くの株を保有していますのでそちらも見てみましょう。

Next: 保有銘柄が軒並み上昇。バークシャーに乗れば成功なのか?



バークシャーの保有銘柄は?

wikipediaからの引用なので、誤差はあると思います。ざっくりと、以下の感じです。

<株式保有金額トップ10(単位:10億ドル)>

アップル:27.5
ウェルズ・ファーゴ:23.5
バンク・オブ・アメリカ:19.9
クラフト・ハインツ:19.5
ザ コカ・コーラ カンパニー:17.0
アメリカン・エキスプレス:13.7
フィリップス66:4.3
USバンコープ:4.3
ムーディーズ:3.9
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン:3.0

それにしてもアップルがここにきて突出してきましたね。確かに私たちの生活に占めるスマートフォンの重要性は増していますので、その点を考えると当然のことかもしれません。

EPSは増えているのか?

「その企業の1株当たり利益(EPS)は安定成長しているか」についてですが、下の表を見てください。素晴らしい伸び率ですね。

<決算年:EPS(円/株)前年比成長率>

2018年:28876(+5.7%)
2017年:27326(+86.6%)
2016年:14645(-0.1%)
2015年:14656(+21.2%)
2014年:12092(+2.0%)
2013年:11850(+32.0%)
2012年:8977(+44.4%)
2011年:6215(-21.6%)
2010年:7928(+52.7%)
年平均EPS成長率:19.0%

リーマン・ショック期からの回復も含まれているので、EPSはどこも伸びているのが普通なわけですが、相関係数が0.8315と直線的に伸びています。これを見るだけで期待できますね。

次回はもう少し詳しく分析していきたいと思います。個人的にはバフェット銘柄はトランプ銘柄と相性がいいように思っています。

逆に日本株はこれからよろしくないような気がしています。

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※本記事は、『バフェットの眼(有料版)』2018年9月3日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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バフェットの眼(有料版)』2018年9月3日号より抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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