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中国の景気後退懸念からNYダウが213ドル安、日経は最後プラスに転じて15円高で終了(1/29)

本日の東京マーケットは15円(0.08%)高の2万664円で取引終了。中国の景気減速懸念からNYダウは下げ幅242円となる場面も、政策期待から小幅プラスに転じました。(『ハロー!株式』)

NYダウの下げを受けて安く始まるも日経平均は15円高の2万664円

相場概況

本日の東京マーケットは、日経平均株価が15円(0.08%)高の2万664円で取引終了です。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

中国景気の減速懸念などから、昨晩のNYダウが208ドル安となったことで朝方は幅広い銘柄に売りが先行、10:07には下げ幅が242円となる場面がありました。ただ、中国政府の政策期待などから売り一巡後は先高期待からの押し目買いが優勢となり、引けにかけては小幅ながらプラスに転じています。売買代金は2兆1,157億円、上海総合指数は2ポイント安の2,594です。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

業種別では、電力ガス、水産、紙パ、陸運、空運、食品などの上げが目立ち、一方で石油、機械、電機、非鉄、海運、自動車などが下げています。

東洋シヤッターがストップ高で100円高の730円。昨年9月に発生した台風21号の影響でシャッターの修理需要が増え、19年3月期の連結純利益が前期比43%増の7億円になる見通しと発表し、好業績を好感した買いが集まっています。文化シヤッターも52円高の755円、三和HDも24円高の1,203円と値を上げています。

工業用プラスチック成形品や成形用金型メーカーのタカギセイコーがストップ高で700円高の5,400円と上場来高値を更新。昨年11月末に「針なし注射器」19年1月に量産出荷する予定と発表したのをきっかけに大幅高し、日柄調整を経て再び買いが入っています。

犬猫向け高度医療を行う動物病院を運営する日本動物高度医療センターが210円高の2,408円と大幅高。犬・猫の異常を早期発見できる健康管理機器を2月1日から発売すると発表し、収益拡大を期待した買いが入っています。気圧センサーでジャンプ回数を計測し、犬・猫の活動量をスマホアプリに記録して動物の異変をいち早く察知できるといいます。5年間で国内の犬・猫の飼育頭数の約1%にあたる18万個を販売目標としています。

東映系のアニメ制作老舗の東映アニメが185円高の4,405円と値を飛ばし、株式分割考慮後で実質的な上場来高値に接近しています。今期の連結純利益が前期比30%増の102億円と従来計画85億円を上回る見通しとなり、増配意向も発表。ドラゴンボールZドッカンバトルを中心に版権事業が好調です。

その他、JR東海が310円高の2万3,300円、セコムが96円高の9,150円、遺伝子・再生医療関連のタカラバイオが53円高の2,569円、福島を本拠にラーメンチェーンの幸楽苑が280円高の2,290円と大幅高です。

本日の新高値銘柄は、アルテリア、東洋シヤッター、廣済堂、カブドットコム、上場Jリート、ジャパンリアルエステイト…等々です。

Next: 今日の相場まとめ/時価総額ランキング



今日の相場

◎日経平均:2万664.64(+15.64)△0.08%
◎TOPIX:1,557.09(+1.58)△0.10%

◎売買高概算:11億8,229万株
◎売買代金概算:2兆1,157億円
◎時価総額:583兆8,469億円

◎値上り銘柄数:1,143   ◎(昨年来)新高値  
◎値下り銘柄数:894    ◎(昨年来)新安値 
◎変わらず:89

◎騰落レシオ(25日):92.48%(前日比3.58%上昇)

◎サイコロ(日経平均):6勝6敗 〇〇●●〇〇●●●〇●〇 50.0%

◎カイリ率(日経平均):25日線比 +1.56% 75日線比 -3.79%

◎為替
(対 ド ル)109.25(前日比0.15円高)
(対ユーロ)124.94(前日比0.18円安)

◎出来高上位
1.みずほ<8411> 178.8円(+0.4円) 8718万株
2.三菱UFJ<8306> 581.4円(+0.3円) 3603万株
3.日経Wイン<1357> 1298円(-3円) 2867万株
4.東京電力<9501> 749円(+27円) 2517万株
5.新日本理化<4406> 196円(+20円) 2284万株

◎売買代金上位
1.日経レバE<1570> 1万6,850円(+30円) 1,142億円
2.任天堂<7974> 3万3,460円(+550円) 820億円
3.ソフトBG<9984> 8,200円(+124円) 533億円
4.武田薬<4502> 4,442円(-67円) 531億円
5.ファストリ<9983> 5万580円(+410円) 388億円

時価総額ランキング

本日は「石油・石炭製品」の時価総額上位をご紹介させていただきます。ちなみに、時価総額は本日の値、売上高は今期予想、PERは予想PERです。
※昨日の日経平均の予想PERは11.96倍。

        <時価総額>  <売上高> <PER>
───────────────────────────
1位 JXTG   1兆9,337億円 11兆5,000億円  4.4倍
2位 出光興産   7,748億円  4兆2,800億円  5.2倍
3位 昭和シェル  5,916億円  3兆2,000億円  7.3倍
4位 コスモエネ  2,003億円  2兆8,800億円  2.4倍
5位 ニチレキ    311億円    620億円  6.8倍
6位 日本コークス  290億円   1,260億円  10.1倍
7位 BPカストロ   284億円    122億円  19.5倍
8位 富士石油    233億円   5,490億円  2.5倍
9位 東亜石油    217億円    315億円  8.3倍
10位 ユシロ化学  163億円    350億円  7.9倍

※出光興産と昭和シェル石油は19年4月に統合予定。

JXTGが統合前にそれぞれの会社が展開していたNISSEKI(日石)、三菱石油、JOMO、Esso(エッソ)、Mobil(モービル)、ゼネラルなどのブランドは今年7月までに「ENEOS」(エネオス)に統一され、セルフ給油のExpress(エクスプレス)は「EneJet」(エネジェット)に順次転換される予定です。

Next: 内閣府が発表する月例経済報告、1月の景気に対する政府の見解は?



月例経済報告

内閣府が発表する「月例経済報告」は景気に対する政府の公式見解で、本日発表された1月の月例経済報告で政府は景気の総括判断を「緩やかに回復している」として据え置きました。

これによって2012年12月から始まった景気回復期間は74カ月(6年2カ月)に達し、戦後最長の景気回復期になった可能性があります。

なお、景気の総括判断は据え置かれましたが、「輸出」と「個人消費」の項目が下記のように下方修正されています。
※(→)据え置き、(↓)下方修正

       12月月例          1月月例

【景気総括】 緩やかに回復している    緩やかに回復している(→)

【個人消費】 持ち直している       持ち直している(→)

【設備投資】 増加している        増加している(→)

【輸出】   おおむね横ばいとなっている このところ弱含んでいる(↓)

【生産】   緩やかに増加している    緩やかに増加している(→)

【企業収益】 改善している        改善している(→)

【雇用情勢】 着実に改善している     着実に改善している(→)

【消費者物価】上昇テンポが鈍化している  横ばいとなっている(↓)

【関連】逃れられない日本の財政破綻、私たちの資産が政府に吸い上げられる日は近い

【関連】避けられない「世界同時不況」は2019年に起こる?引き金を引くのは中国か米国か欧州か=高島康司

【関連】政府の基幹統計、4割の22統計に誤り。信頼毀損で海外投資家は日本から完全撤退へ=今市太郎

ハロー!株式』(2019年1月29日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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