今日から新年度がスタートしたが、1月から品薄状態が続いているマスクは依然、手に入りづらい状況だ。菅義偉官房長官は3月27日の記者会見で「3月は6億枚を超えるマスクを供給することになった。4月には1億を上積みできる見通しだ」と述べている(時事通信)が、だからといって私たちの手元に届くとは到底思えない。
2月12日の記者会見で「来週以降、マスク不足が緩和される見通し」だと伝え、3日16日にも「マスクなどの品薄状況解消に全力を尽くす」と述べていた(NHK)にも関わらず、一向にマスク不足は解消しないからだ。
自宅に用意していたマスクのストックが切れ、布マスクを作り、洗って繰り返し使う人も多くいる一方で、マスクなしで外出せざるを得ない人や、買えるかどうかもわからないマスクを求めてドラッグストアやスーパー等に並ぶ人が後を絶たない状況だ。
どこもマスク購入の行列がたえない…💧
何時から並んでるのかわからないけど駅の近くの薬局、開店前ですでに駅まで行列…
やっぱ朝から並ばないとダメかなぁ…😔— 。。。(@BPYpOCCSdNeEphn) March 31, 2020
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そんな中、3月25〜26日の2日間に実施されたマスク購入者への実態調査(株式会社リサーチ・アンド・イノベーション)で、「並ばずに買えた人」が約7割もいることが明らかになった。調査によると、「このお店にあるとは知らなかったが、来店したら買えた」と回答した人が全体の43.7%もいるということだ。「(入荷するかどうかは知らなかったが)開店前から並んで買った」の23.7%の倍近くの割合になっている。一体彼らは、いつ、どこでマスクを購入することができたのだろう。
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マスクを購入した時間帯は朝(7〜11時台)が53.9%と半数以上を占めている。早朝~昼までを合わせると約75%にもなり、仕事帰りに購入するのは、まだまだ難しい状況だと言えそうだ。
マスクの購入場所は、約6割が「いつも買い物しているお店」で、約4割が「買い物したことはあるが、頻繁には来ないお店」のようだ。
また購入チャネルは「薬局・ドラッグストア」が56.6%を占めており、その他では「スーパー」「コンビニ」などとなっている。
同調査によると、マスクを購入できた人は、「店員さんから聞いた」「たまたま行列を見た」「何度も並んだ」「入荷の張り紙があった」ことでマスクの在庫を認知できたほか、Twitterから情報を得たりもしたようだ。「何度行っても売り切れていたので、定員さんが入荷曜日を教えてくれた」という回答もあった。
マスクの生産に新規参入したシャープに続き、アイリスオーヤマが「新型コロナウイルスの終息までまだ時間がかかると見られるのに加え、自治体による備蓄など長期的な需要が見込まれることから生産体制の強化を決めた」として、中国の工場で生産していたマスクを国内でも生産することにしたとNHKが伝えているが、マスクを求めて店に何度も並んだり、Twitterから情報を入手しなくても買えるようになる日はいつくるのだろうか。
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政府や自治体から不要不急の外出自粛要請が出されているが、仕事等で通勤を要する人も多く、人々の不安は増すばかりだ。
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Source: NHK、時事通信、マスク購入者への実態調査(株式会社リサーチ・アンド・イノベーション)
Image by: PR TIMES