大手電機メーカーのシャープが24日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で品薄・品切れ状態が続いている不織布マスクの生産を開始したことを公式ホームページで発表した。
三重県多気郡多気町の工場において、まずは1日約15万枚の生産を、ゆくゆくは1日50万枚の増産を目指し、マスクが必要とされるところへ優先的に提供できるよう政府と調整していくという。
シャープのニュースリリースによると、同社は日本政府の要請に応じて2月28日にマスクを生産することを決定し、短期間で準備を進め、24日に生産をスタート。3月下旬より政府への納入を開始する。販売価格は未定だが、今後、シャープのECサイトでも発売する予定だ。
ようやっと本日、三重県のシャープ多気工場にて不織布マスクの生産を開始しました。1日に15万枚の生産ペースではじめ、いずれ50万枚/日を目指します。https://t.co/WOmojCab0U pic.twitter.com/dKU4kKZGLf
— SHARP シャープ株式会社(@SHARP_JP) March 24, 2020
シャープは「日本国内におけるマスクの安定的な供給に向けて少しでも貢献できますよう、努めてまいります」というメッセージでニュースリリースを締めくくっているが、ネットでは「元工場勤務なので…扱ったことがない製品の生産ライン構築の裏で、どれだけの人達が尽力してたかと思うと…泣けちゃうんだ…」「シャープがマスクを出す日が来るとは、、!」「新製品や機械をたち上げるのってほんとに大変だから、SHARPの社員さんありがとうございます!」などとシャープの対応を賞賛する声が続々とあがっている。
シャープの公式Twitterでは担当者が「電気を使わない自社製品をツイートしたの、これがはじめてだ」と投稿。公共衛生のためにわざわざ既存外の事業に参入し、急ピッチで準備を進めてきたことがうかがえる。
電気を使わない自社製品をツイートしたの、これがはじめてだ。
— SHARP シャープ株式会社(@SHARP_JP) March 24, 2020
「箱のデザインもシンプルでいい」「シャープさん製のマスク。めちゃくちゃ格好いい。販売の曰が待ち遠しい」とデザインを評価する声も聞こえてくるが、同社に対する好意的な感情が、このような印象を生んでいるのかもしれない(至ってシンプルな“普通のマスク”と“普通の外箱”のように見える)。
ユニ・チャームが24時間体制で約2倍に増産したものの、未だ市場でなかなか見かけることのないマスク( テレビ愛媛)。シャープの参入で、医療機関など必要箇所に配布されたあと、一般の手にも行き渡ることを願いたい。
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