今回は2020年前半に優待が改悪された残念な優待銘柄をランキング形式でご紹介します。
投資歴20年。長年の経験から、優待とキャピタルゲイン(値上がり益)を得ながら資産を形成した優待投資家。運用ブログ『とことこトコタンの株主優待ブログ』
《優待改悪で残念な優待銘柄:第3位》MORESCO<5018>
MORESCOは、独立系の化学品メーカーで、自動車向けなどの特殊潤滑油、合成潤滑油、素材、ホットメルトが4本柱となっている会社です。こちらの株主優待は、2月末権利の年1回、継続保有期間に応じて優待品がもらえていました。
《優待銘柄情報》 |
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MORESCO<5018> 最低単元購入価格:9万8,600円(※7月29日終値) 権利付き最終日:2月末 |
《優待内容》 |
(変更前)2020年2月末権利まで (変更後)2021年2月末権利から |
こちらの株主優待は、2月末権利の年1回、これまでは100株以上を保有する株主に、継続保有期間に応じて、2,000~3,000円相当の兵庫県の物産品をもらえていました。
変更後は、兵庫県の物産品の代わりに「QUOカード」がもらえますが、条件が付帯され100株以上を3年以上継続保有する株主のみとなるのに加えて、QUOカードも1,000円分に統一となりました。そのため、継続保有期間が3年未満の株主は次回より株主優待がもらえなくなりました。
毎年、兵庫県の物産品として、アンリ・シャルパンティエの焼き菓子セットがもらえていたので楽しみにしていましたが、次回からもらえなくなるのは非常に残念です。
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《優待改悪で残念な優待銘柄:第2位》梅の花<7604>
梅の花は、湯葉と豆腐料理の店「梅の花」及び和食鍋処「すし半」を中核とする外食チェーンや百貨店等でお弁当・惣菜のお持ち帰り商品を販売する「梅の花plus」「古市庵」などの中食事業を展開している福岡県久留米市が本社の会社です。
こちらの株主優待は、これまで4月末と10月末権利の年2回、保有株数に応じて株主優待がもらえていました。
《優待銘柄情報》 |
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梅の花<7604> 最低単元購入価格:9万9,500円(※7月29日終値) 権利付き最終日:4月末、10月末 |
《優待内容》 |
(変更前)2019年10月末権利まで (変更後)2020年4月末権利から |
こちらは4月末と10月末権利の年2回、20%割引の株主優待証とあわせて、200株以上であれば優待券ももらえていましたが、2019年10月末権利分までで優待券は廃止、2020年4月末権利からは100株以上一律で株主優待証のみと変更になりました。
20%割引になる株主優待証が無くならなかっただけまだマシですが、食事券が廃止となったのは残念です。
ただ、この20%割引の株主優待証は使用する際に人数制限はなく、1会計であれば何名でも使うことができるので、先日は会社の懇親会に約40名で行って使ったのでかなりお得になりました。
大人数で使えばかなりの割引額になるので、使い方によってはお得な優待かもしれません。
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《優待改悪で残念な優待銘柄:第1位》セキド<9878>
セキドは、インポートブランド品(バッグ・時計・ジュエリー)を取扱う会社で、銀座など全国に24店舗展開している会社です。
こちらの株主優待は、3月20日と9月20日権利の年2回、保有株数に応じて株主優待品をいただけていました。
《優待銘柄情報》 |
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セキド<9878> 最低単元購入価格:3万5,400円(※7月29日終値) 権利付き最終日:3月20日、9月20日 |
《優待内容》 |
(変更前)2019年9月20日権利まで (変更後)2020年3月20日権利から |
こちらは300株以上保有していれば自社サイトからインポートブランド品などと交換できるものでしたが、私が初めてこちらの優待ポイントをもらった時に、株主優待でもブランド品がもらえるのだとビックリした記憶があります。
でも、残念ながらその優待ポイントも廃止されてしまい、2020年3月20日権利分からは100株以上一律で5%割引券のみとなってしまいました。
Coachの長財布やマリメッコのエコバックがもらえて嬉しかった半面、これから長期保有特典でポイントが上乗せされると思った矢先での優待改悪は非常に残念でなりませんでした。
以上、2020年上期に優待改悪となった残念な3銘柄をランキング形式にてご紹介しました。
私が銘柄を選ぶ基準のひとつとして、純粋にいただける株主優待に「お得感があるか」「魅力的であるか」であり、必ずしも企業業績を考慮している訳ではありません。投資をされる際の判断は自己責任にてお願いいたします。
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2020年7月29日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による