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現金がインフレで紙屑に?庶民も金(ゴールド)を買うべき?ベストの投資手法は=俣野成敏

今、金(ゴールド)を買うのは正解なのでしょうか?コロナ禍で注目が集まっていますが、実はコロナ以前から金価格は上昇トレンドにありました。今回はゴールド投資の是非と具体的な投資手法を解説します。(俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編

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プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
ビジネス書著者、投資家、ビジネスオーナー。30歳の時にリストラに遭遇。同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の中で現役最年少の役員に抜擢、さらには40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。独立後は、フランチャイズ2業態6店舗のビジネスオーナーや投資家としても活動。投資にはマネーリテラシーの向上が不可欠と感じ、その啓蒙活動にも尽力している。自著『プロフェッショナルサラリーマン』が12万部シリーズ、共著『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』が13万部のシリーズに。近著では『トップ1%の人だけが知っている』(日本経済新聞出版社)のシリーズが12万部となる。自著と共著を交えた異なる3分野でベストセラーシリーズを放ち、著作累計は48万部に。ビジネス誌の掲載実績多数。『MONEY VOICE』『リクナビNEXTジャーナル』等のオンラインメディアにも多数寄稿。『まぐまぐ大賞(MONEY VOICE賞)』を4年連続で受賞している。2020年より、サラリーマン以外の本業をつくるための副業オンラインアカデミー『The Second Phase(TSP)』を創設。数多くのサラリーマンが集っている。

コロナ以前から金価格は上昇トレンドに入っていた

今回は「今って、金(ゴールド)を買ったほうがいいの?」をテーマにお届けします。

本特集は、金融立国シンガポールに本拠を構え、日本では主に社会人の方を対象に、セカンドキャリアを構築する際に必要とされる資産形成等のお手伝いや金融教育、金融情報の提供などを行っている FAN GLOBAL SOLUTION PTE. LTD.プロジェクトチームへの取材をもとに執筆しました。

金投資について考えるとともに、最近登場した新しい投資法などもご紹介したいと思います。

あなたも、どこかで「有事の金」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。現在の金市場では、まさにその現象が起きています。

確かに、今回の新型コロナウイルスの感染拡大が経済に与えたインパクトは、非常に大きなものがありました。しかし実のところ、金価格の上昇はこの数ヶ月のできごとではありません。2019年を通じて、すでに金価格は上昇トレンドに入っていました。

つまり、新型コロナウイルスの流行が始まる前から、金の価格は上がり始めていたということです。

インフレ対策としての金投資

2019年はアメリカを筆頭に、総じて好景気が続いていたものの、すでに陰りも見え始めていました。経済の先行き不透明感などから、安全資産とされている金への資金流入が始まっていたわけです。

コロナ前から金が値上がりしていたのは、各国の中央銀行が行なっている世界的な低金利政策や金融緩和政策などが一因になっていたと考えられます。

市場に出回るお金の量があまりにも多くなり過ぎると、需要と供給の関係から、お金の価値が下がっていきます。それは、私たちが銀行に置いている預金や現金などの資産価値が減ってしまうことを意味します。

「置いておくだけで自分たちの資産が減っていく、という状況に対処するにはどうしたらいいのか?」と考えた際に、方法の1つのが資産の一部を金に換えておくことでした。

Next: 現金はただの紙くずになる?金投資「3つの手法」と落とし穴



現金はただの紙くずになる危険性がある?

こうした流れを加速させたのが、新型コロナウイルス問題です。

感染拡大の影響が現れ始めてから、わずか数ヶ月の間に、世界では総額11兆ドル、日本円にして約1160兆円もの財政出動が行われました。

この財政出動が世界のGDPに占める割合は、2009年に世界金融危機が深刻化した際の2倍以上だとも言われています。

現在も、感染症の収束は見えていません。専門家の間では、年単位の時間がかかると言われています。国の財政政策にも限りがある以上、支援が打ち切られれば、信用不安から経済危機が起きる可能性もあります。

万一、国家が財政破綻に陥るようなことがあれば、私たちのお金がただの紙くずになってしまう可能性も否定できません。

以上が最近、金が値上がりしている背景です。次から、主な金投資の方法や、それぞれのメリット・デメリットを見ていくことにしたいと思います。

「金を保有することはコストである」という現実

金投資には、いろいろな方法があります。代表的なのは「地金(じがね)」「金ETF」「ステーブルコイン」の3つです。

まずは地金ですが、これは金の現物を購入することです。有名どころだと、田中貴金属や三菱マテリアルなどの地金商から購入することができます。

地金を購入するメリットは、「自分の手元に置いておける」ことだと一般的には言われています。

しかし実際は、金を手元に置いておくことは現実的ではありません。本当に手元に置くとなると、保管のための金庫などを購入する必要があり、盗難や災害などにも気をつけなくてはなりません。

より手軽な金現物としては、純金積立などがあります。少額からの購入も可能です。購入手数料が2~3%前後かかります。

金は日本ではモノ扱いとなり、購入時に消費税が別途10%かかります。売却時にも消費税がかかるので、最終的に売却金額分の消費税は戻ってきますが、保有している間は返ってきません。購入先で金を保管してもらう場合は、さらに保管手数料がかかります(半年で3,000円前後~)。

このように、金は保有しているだけでさまざまなコストがかかります。しかも、利回りなどは一切付きません。基本的には、売却差益のみとなります。

Next: 最大のメリットは「価値が目減りしにくい」こと。ベストな投資方法は?



金現物を買うのは容易ではない

金は「世界的に価値が認められている」ことや、「価値が目減りしにくい」というのが最大のメリットだと言えるでしょう。

2020年7月、中国の宝飾品大手で、アメリカのナスダックにも上場している武漢金凰珠宝(Wuhan Kingold Jewelry)が、偽の金インゴット83トンを担保に、中国の複数の金融機関から計160億元(約2400億円)の融資を受けていたとして、中国金融捜査当局の取り調べを受けていることが明らかとなりました。

同社が融資の利払いを行わなかったことから、融資元による担保の品質検査が行われた結果、担保が金塊ではなく、銅を金メッキしただけの代物であったことが判明しました。

この事件は、金現物を持つことの難しさを象徴しています。つまり、実際は調べてみないと、「本当に金なのか?」「実際の金の含有率はどれくらいなのか?」ということがわかりません。

たとえ純金であったとしても、それを自分の手元に置いておいた場合、価値を証明するためには、鑑定に出す必要があります。他にも傷をつける、磨耗するなど、価値を毀損してしまう場面には事欠きません。

他人が欲しがるようなものは、それだけ慎重に扱わなければ価値が保てないということです。

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    俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』(2020年9月20日号)より一部抜粋
    ※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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