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菅首相とも深い仲? 美容クリニック“ボッタクリ疑惑商法”の裏事情=山岡俊介

週刊誌がある美容クリニックを「説明義務違反」「逆効果」として取り上げたが、肝心なことに触れられていない。ボッタクリ疑惑と、菅首相との関係だ。(『アクセスジャーナル・メルマガ版』山岡俊介)

※本記事は有料メルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』2020年9月28日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:山岡俊介(やまおか しゅんすけ)
1959年生まれ、愛媛県出身。神奈川大学法学部卒。零細編集プロダクションに2年半在籍し、29歳で独立。91年『週刊大衆』の専属記者を務めながら『噂の真相』『財界展望』などを中心に記事執筆。主な著書に『誰も書かなかったアムウェイ』『アムウェイ商法を告発する』(以上、あっぷる出版社)、『銀バエ実録武富士盗聴事件』(創出版)、『福島第一原発潜入記 高濃度汚染現場と作業員の真実』(双葉社)など。

週刊誌が問題視した「美容クリニック」

「HAAB」を冠した美容クリニックがある。

東京都港区南青山、渋谷区神宮前、愛知県名古屋市などで経営しているのだが、この美容クリニックが今年7、8月と週刊誌に取り上げられたのは同クリニックがやっている「ダイエット(痩身)注射」を問題視する内容だった。

取り上げたのは『女性セブン』(7月23日号)と『週刊新潮』(9月3日号)。

女性セブンの方は「B」とされ匿名だったが、新潮の方は渋谷区神宮前の「HAAB×DREAM BEAUY CLINIC」を名指ししていた。人気モデルのダレノガレ明美が、同クリニックのエステの方を監修をした関係から宣伝役を務めていたこともあってのことだった。

なぜ、両誌が問題視したかというと、先にオープンしている南青山の方などでやっているオリジナルとされる「ダイエット注射」=「リポジェクション」の成分のなかにステロイド剤が入っているが、施術に当たりその事実を患者に事前に伝えない(医師の説明義務違反)だけでなく、そのステロイド剤は効くどころか逆に食欲を増進させて太るだけでなく、不正出血を引き起こしそれが続けば不妊症、糖尿病などのリスクも高めるからとのことだった。

しかも、これは両誌では触れられていないのだが、そんな注射で異常にバカ高い料金を取っており、その上、実は菅義偉首相さえ関連で登場するのだ。

どういうことか?

Next: ボッタクリ施術?問題のクリニックと菅首相の関係は



ボッタクリ施術?問題のクリニックと菅首相の関係は

まず、料金の方に関しては1回2万5,000円、1クール30万円だが、HAAB関係者はこう証言する。

「このリポジェクションはオリジナルでもなく、クリニックのオーナーの森千尋なる者が韓国の美容クリニックで使っていたものを見つけて単にライセンス契約して使っているに過ぎません。しかもその原価は1本250円。たったの100分の1なんです。いくら何でもボッタクリ過ぎですよ!」

ちなみに、新潮記事で指摘されたことから、その後、ステロイドを含むことは患者に事前に説明されているそうだ。

また、「HAAB×DREAM BEAUY CLINIC」のHPをいくら見ても載っているのは人参注射だけだが、南青山、名古屋市のクリニックのHPには今もこのリポジェクションは載っている。

重大なリスクを考えれば、説明すればいいというものではないのではないか。

倫理感を疑わざるを得ないが、前出の関係者はこう続ける。

「オーナーの森千尋のダンナは元ホストで、仕事らしい仕事はしてませんからね。それに『HAAB×DREAM BEAUY CLINIC』を担当するのは、元『湘南美容クリニック』で二重まぶたのカリスマ医師といわれていた田中優太氏ですが、そもそも彼がいた湘南美容からしてひどく銭ゲバ体質でしたからね」

ここでやっと菅首相が関わって来る。

Next: 美容クリニックをコロナ無症状感染者の宿泊先に?菅政権の思惑は



美容クリニックをコロナ無症状感染者の宿泊先に?

コロナ新規感染者発生を巡り、菅官房長官(当時)と小池百合子都知事が「東京都の問題」「むしろ国の問題」と言い合っていたのは記憶に新しい。

詳細は『週刊新潮』の今年8月6日号記事をご覧いただきたいが、実際は菅氏(国側)が、美容業界売上トップの「湘南美容クリニック」(=SBCメディカルグループ。相川佳之代表)所有の施設を、都の方でコロナ無症状感染者の宿泊先として強引に使わそうとしたことが原因と指摘している。

SBCメディカルグループは感染症の専門家でもないのにだ。

「実はHAAB側は今回週刊誌に書かれたのは、“(SBCメディカルグループの)相川の仕業だろう!”と怒っていますね」(同)

違反したら違約金?独立に必要な「同意書」

本紙はこのSBCメディカルグループから医師が独立する場合に署名・捺印させられる「同意書」を入手している。

そこには退職後1年間は、SBCメディカルグループの事前承諾がない限り、同グループが運営するクリニックがある同市・同区域で開業しない、また5年間はパートまで含めて同グループの者の一切の引き抜きを禁止。

違反した場合は、違反行為を止めると共に違約金支払いを求めている。

Next: 銭ゲバ同士のバトルか



銭ゲバ同士のバトルか

これは余りにやり過ぎ。確かに、これでは銭ゲバ同士のバトルの可能性もあるのではないか(ただし、同グループ側はステロイド入りダイエット注射はやっていない)。

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※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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