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【週間展望】バイデン勝利のご祝儀相場は恐怖指数に要警戒!短期反落も=馬渕治好

今週の滑り出しは、米大統領選の「ご祝儀相場」が継続しているが、いずれ長期株価上昇基調の中での短期反落局面を迎えよう。(『馬渕治好の週次メモ「時の花」』)

※本記事は有料メルマガ『馬渕治好の週次メモ「時の花」』2020年11月9日号の一部抜粋です。毎週いち早く馬渕氏の解説をご覧いただくには、今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。市場急変時には号外の配信もあります。

目次
・今週の日経平均予想
・今週の米ドル円相場予想
・今週の一枚「VIX指数の推移」

今週(2020/11/9~11/13)の日経平均予想: 2万4,000~2万4,800 円

(先週の予想:2万2,900~2万3,800円、実績値:2万3,096.79~2万4万389.00円)

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

先週は、先々週における世界的な全面株安商状の完全な裏返しとなり、世界で株価が下落した国はモロッコだけといった、全面的な株価上昇であった。

主要国の株価が上昇すること自体は、

1)マクロ経済ならびに企業収益の、4~6月期を最悪期とした持ち直し傾向の持続
2)7~9月期の企業決算発表と米大統領選挙

といった、2つの大きな様子見材料の通過という点から、まったく違和感はない(大統領選挙も、どちらの候補者が勝利するか、ということより、選挙が終わってとにかく結果が出る、ということの方が、市場にとって株高材料)。

ただし、先週の株価上昇はかなり急だ。その背景には、前述のような、その前週の株価下振れ(欧米における新型コロナウイルスの流行再燃を、売りの「口実」としたもの)の反動といった面が大きいと解釈している。

今週の滑り出しは、米大統領選の「ご祝儀相場」が継続しているが、いずれ長期株価上昇基調の中での短期反落局面を迎えよう。

Next: 今週の米ドル円相場予想



今週(2020/11/9~11/13)の米ドル円相場予想: 103.00~104.00円

(先週の予想:104.20~105.60円、実績値:103.18~105.34円)

米ドル/ 円 日足(SBI証券提供)

先週はほぼ全面的な米ドル安となった。対欧州通貨での米ドルの強弱は、ここ毎週入れ替わっている。

先週の諸通貨に対する米ドル安は、これまで米ドルがリスク回避のための避難先通貨という色合いが濃かったため、世界的な株高によるリスク後退を踏まえると、うなずける。

こうした流れに沿った、たとえばユーロ買い・米ドル売りが、対円でも米ドル相場を103円近くに押し下げたのだろう。

しかし米ドルと並んで避難先通貨とみなされている日本円が、世界市場におけるリスク回避的色彩が薄らぐなかで、さらに対米ドルで上昇するとは見込みにくい。

ポジション面からの米ドル売り圧力が対円では一巡し、今後の通貨の強弱は、非米ドル先進国通貨>米ドル≧日本円、という形になってくると予想する。

Next: 今週の一枚「VIX指数の推移」



今週の一枚「VIX指数の推移」

※米国の代表的な株価指数である、S&P500指数の予想変動率を示すVIX指数は、コロナ禍の懸念が膨れ上がった今年3月には大きく上昇したが、その後は低下し、米株式市場における投資家心理の落ち着きを示唆している。

※ただし、VIXが2018~2019年に20以下で推移した局面が長かったことと比べると、まだ足元の水準は高めで、市場の警戒感は完全には解けていないともいえる。

※大統領選の決着がほぼついたことから、先行きVIXはもう少し低下することがありうる。しかし米政治面では、まだ議会上院の多数をどちらの党が握るかが判明しておらず(現時点でともに48議席ずつを確保、残り4議席のうち2議席は来年1月の決選投票を待たざるをえない)、バイデン新政権の閣僚人事も、市場に影響を与える可能性がある。

※米国を含めた主要国の株価は、中長期的に上昇基調をたどるとは予想するが、その道のりは上昇一辺倒ではないのだろう。

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  • シカゴ先物のポジション(非商業筋)と円相場(9/21)
  • 日経平均 ÷ ニューヨークダウ工業株指数の比率(9/14)
  • S&P500バリュー指数 ÷ グロース指数比率(週平均値)(9/7)

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  • 米ドルの名目実効レートの推移(8/10)
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image by:SFIO CRACHO / Shutterstock.com

馬渕治好の週次メモ「時の花」』(2020年11月9日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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