2015年春夏のトレンドと言えば加工デニムですが…、このアイテムをオシャレに着こなすの、なかなか難しいですよね。圧倒的な人気を誇る現役メンズバイヤーのKnowerMag MBさんならどう合わせる?キーワードは「ドレスとカジュアルのバランス」だそうですよ。
「加工デニム」は一体オシャレ目線ではどう着こなせばいいのか?
『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』2015/4/5号より一部抜粋
「加工無しのスキニーをオススメされていますが、加工デニムはダサいですか?」
「アメカジ風のダメージデニムとか野暮ったいですよね??」
といった質問は割と頂きます。「KnowerMag的オススメ スキニーデニム!」で紹介しているように、確かにKnowerMagでは黒スキニーを「最初の一本」に提唱しています。
カジュアル寄りになりがちな日本人にとって、ドレス要素をいかに取り込むか、は「オシャレの肝」。
インディゴデニムにスウェットパーカーにスニーカーではなかなかドレス感を出すのが難しい。そんな訳で黒スキニーデニムをオススメしています。
しかし、だからといって「加工デニムは絶対ダメだ!」と言ってる訳ではありません。考え方次第ではグッと全身をオシャレに見せることが出来ます。
まず認識してほしいことが・・・
“加工デニムは「極端なカジュアルアイテム」である”
この一点。なぜならカジュアルアイテムである「デニム」をさらに加工をかけてラフに見せたものだから。「ドレス」とは対極にある存在です。
そもそも何故「デニム」はカジュアルか? も考えてみましょう。
「それはアメカジアイテムだからでしょ?」と思うかもしれません。もちろんその通りなんですが。
何度か語っていますが、カジュアル要素を考える時は、「ドレスの逆」ということを意識すると分かりやすいです。
スーツを思い出してください。メンズで「ドレス」と言えば「スーツ」のことです。
スーツの素材はどんなものでしょう。ツヤがあってノッペリとした均一の表情を見せるウールの風合いです。
一方でデニム素材はツヤが少なく、「表情」のあるものです。
これはデニムの糸の構成によるところが大きいです。生地はタテ糸とヨコ糸の日本で紡がれているのですが、デニムはタテ糸がインディゴ、ヨコ糸が白で作られています。
そのため表面に白がチラり見える部分が生まれ、また生地全体にも凹凸があるため、素材に「表情」があるのです。
表情がある素材と言うと他にも「杢素材」も同様です。
スウェットによく見る杢素材。グレーの表面にヒラホラと黒い点々が見え隠れしており、表情を生んでいます。
この様に素材で見て対極なので、デニムはカジュアルとして認識されるのです。ドレス素材はツヤがあり、のっぺりと均一の表情をしますが、デニム素材は風合いに変化があり凹凸のある表情のあるものです。
これは多くの素材に言えることです。のっぺりと均一な表情をしているものは「ドレス寄り」に。凹凸や表情のある素材は「カジュアル寄り」に見えます。ストールでもカットソーでも同じことです。
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