安倍改造内閣の裏で、そっぽを向かれた「二人の男」

takano
 

自民党総裁選から約1カ月。この間、男あるいは女を上げた、または下げた議員とは? 『高野孟のTHE JOURNAL』では、高野さんが政治記者と自民党議員秘書と開いた「評定会」の模様を紹介、それぞれ2人ずつを上げています。

総裁選から組閣の過程で誰が最も男を下げたか

自民党総裁選から組閣に至るこの1カ月ほどで、自民党内で誰が男(あるいは女)を上げたか(あるいは下げたか)を肴に、ベテラン政治記者、自民党中堅秘書と3人で一献傾けながら評定会を開いた。最大の基準は「政治家の言動・出処進退は『鮮やか』でなければいけない」ということで、それに照らすと、上げた方の筆頭は満場一致野田聖子。あの誰もがうつむいてしまっている沈滞した状況で、敢然と手を挙げて、しかも、官邸ばかりか縁の深い岸田派幹部までが総がかりで潰そうとする中で、一時は推薦人を19人、「あと1人」というところまで集めたのは立派だった。これで「初の女性総理」にいちばん近いポジションを確保したと言えるだろう。

上げた方のもう1人は小泉進次郎前復興政務官で、安倍から直接「入閣を」と言われて断って、官邸から「ならば首相秘書官は?」と打診されて、それも断った。政権浮揚の目玉に何としても起用したかった安倍思惑百も承知キッパリ断れる、父親譲りのこの豪胆さが光った。

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