【しんコロ】びっくりするほど似ている、日本人とドイツ人の共通点

 

ドイツ人もさすがに「ファッ◯」は多用していませんでしたが、「シット」をやたら口にしていました。「シット」は日本語にしたら「クソっ」くらいです。何かをしくじったときに「ああ、くそっ!」って言うくらいのニュアンスで「Oh, shit!」とか、アメリカでは感情を表す感嘆詞くらいに使うのが普通です。でも、ドイツ人はこのShitをやたら丁寧な文脈で使っていたのです。

僕が忙しくてとあるパーティーに行けなかった翌日のことです。ラボの一人が僕にこう言いました。

“It was really shit that you were not there!“

おそらく、「しんコロが来られなくて残念だったよ」くらいに言いたかったと思うのです。普通、英語だったら“Too bad you didn’t make it(来れなくて残念だったね)”とか、“We missed you at the party(君がいなくて物足りなかった)”
とかくらいです。

それを“It was really shit….”と、改まって形容詞で使うドイツ人の技! これは日本語に直訳すると「~なのはクソだ」とか「~はうん◯」だということになってしまう。しかもなんか改まった言い回しなので、「しんコロがパーティにこられなくてうん◯だったでござる!」と僕には聞こえてしまいます。

論理的に考えて「しんコロがいなくてうん◯だった」→「しんコロがいればうん◯じゃない」ということだから、僕はうん◯掃除の役目を期待されていたのだろうか、とか訳の分からないことを考えながら、僕はドイツ人のちょっと変な英語に翻弄されていたのでした。

でもまあ、僕達日本人も色々な和製英語を使いますし、それぞれの英語の使い方というものがあるのだと感じた異文化体験でした。

image by: Shutterstock

 

shinkoro2『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』
著者:しんコロ
ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。
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