【しんコロ】びっくりするほど似ている、日本人とドイツ人の共通点

 

キタナ言葉遣い

さて、ドイツ人は英語がとても上手です。特に北ヨーロッパは様々な言語が入り混じっているので、人によっては数カ国語を流暢にしゃべることもあります。

ラボにいたドイツ人女学生のサニーはヨーロッパの言葉は何でもしゃべれると豪語していました。サニーに「イタリア語は?」と聞くと「しゃべれるわ」と答え、「スペイン語は?」と聞くと「もちろんしゃべれるわ」と答え、「スウェーデン語は?」「しゃべれる」「オランダ語は?」「しゃべれる」「中国語は?」「わかる」「フランス語は?」「しゃべれる」というように、何でも来いなのです。

感心した僕は「日本語は?」と聞きました。そしたら「日本語だけはできない」と返ってきました。いままでの言語全部しゃべれるのウソなんちゃう!? とつっこみたくなりましたが、でもあながちウソでもありませんでした。それくらい、北ヨーロッパの人は言語に長けていて、ドイツ人は英語がうまいのです。

なので、ラボのミーティングやセミナーではそこに外国人がいようがいまいが英語で行われます。普段の会話でもドイツ人同士で英語でコミュニケーションを取っています。それも意思を伝える程度のレベルではなくて、ディスカッションをしたり時にはジョークも飛ばすほどなのです。もし日本で「職場で英語しかしゃべっちゃいけないルール」をやったら、みんな無口になって気まずい雰囲気が漂うこと間違いなしです。

さて、ここからちょっと下品な話になるのをお許し下さい。ドイツ人を観察すると、アメリカ人とは違う英語を使っています。

アメリカ人はスラングが多くて、汚い言葉も多用するようなイメージがあるかもしれませんが、それは映画の中の話で、職場環境ではそういった汚い言葉を使う人はほとんどいません。たまにNYの路上でおばあちゃんが「ファッ◯!」と叫んで周りを驚かせることがあるくらいです。

そういう言葉は、当時ロサンゼルスではラボにいた学生ニック君を除いては、耳にしたことがありませんでした。ちなみに、ニックは1センテンスに5回くらい「ファッ◯」が入ります。彼が喋ると「ファッキンな昨日さあ、ファッキンな実験がファッキンに長引いてさあ、ファッキンなアパートに帰った頃はファッキン夜中の2時だったよ、ファッ◯!」ってな具合です。

でもアメリカ映画の中では、「シット」とか「ファッ◯」とかよく聞きますよね? そういうのを、ドイツ人は(少なくとも僕がいたラボのメンバーは)多用していたのがとても意外だったのです。きっと映画で多用されているから、口にすることにあまり抵抗がないのかもしれませんが、アメリカの職場で「ファッ◯!」なんて言ったらすごく失礼大変なことになります。

print
いま読まれてます

  • 【しんコロ】びっくりするほど似ている、日本人とドイツ人の共通点
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け