金融機関の忘年会が未だに「昭和」という現実

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11月も半ばを過ぎ、そろそろ忘年会の予約に動かなければならない時期ですが…、メルマガ『六本木の公認会計士いきぬき(生き抜き)』では、お店選びから女性調達まで、監査法人金融部の忘年会の実態と悲喜こもごもが紹介されています。

忘年会シーズンの裸族

11月中旬は、業界にとっては第3四半期のレビューが終わり、忘年会に向けての日程調整が多く行われているシーズンです。景気が良く、また外国人の来日観光客が多くなっている都心では、この時期に日程を確保してお店を探しておかないと、それほど人気店でなくても予約がとれなくなりそうです。

複数の会社を担当として抱えるパートナーやマネージャーの日程をきちんと調整して、更に具体的なお店を探すのは法人でも最下層のスタッフの仕事です。これは監査法人だけではなく、いろいろな会社組織で同じことなのでしょうが、金融機関や監査法人金融部の縦社会ではミスが許されず、こうした調整をそつなくこなすことが出世のための必要条件なのです。

忙しい面々の日程調整のタイトさも大変ですが、お店選びはもっと大変です。そもそも、監査法人金融部は恒常的に休日出勤と深夜残業の体質ですから、そこに残って出世している公認会計士は仕事人間で、プライベートな話題も原則として仕事に関連したものです。

秘匿性の高いことが漏れてしまわないように、お店は個室必須です。更に、話の中心は上司であり部下たちはその話に適当な感覚で相槌を打ち、傾聴している姿勢を表さなければなりません。静かな雰囲気が求められます。

参加者はそれぞれ、それなりにお金を持っていますが、団体で行く以上は1人1万円未満の予算で探し、その中で高級感が出るような料理、階級による傾斜配分も勘案して選びます。

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