金融機関の忘年会が未だに「昭和」という現実

 

職場の飲み会で偉いおっさんを喜ばすためには女の子が必要です。しかし昔から金融部は男性比率が高くて若くかわいい女性スタッフが少ない。すると、少数居る女子を獲得するための競争率は高くなり、彼女たち予定パートナー以上タイトです。

若く美人である女の子に出席を断られた場合の事を考えて、代替要因となる女性事務員(通称「ファンドガール」)たちの協力も欠かせません。おじさんの相手が男ばかりなら調整能力が疑われてしまうかもしれません。

忘年会では、権威的でつまらない話しかできない上司の顔色を伺い、若い人にとって美味しくないビールを飲み、味の分からない高価な日本酒やワインのウンチクを聞かされて、最後に説教話をありがたく頂戴するのです。まったく気持ちが晴れることはなく、若手の飲み会離れが進むのも当然のことだと思います。残業手当が出ないことが酷でなりません。

こうして、抑圧された金融畑の公認会計士たちは年齢を重ねた上司を御見送りすると、中堅以下(一般に出世コースを外れて若手の味方になったシニマネまで含まれるが、出世コースのパートナーの紐ぎんちゃくであるシニマネは含まれない)で、カラオケに繰り出します。

そこで繰り広げられるのは、ネクタイを額に巻いて、スーツやシャツを脱ぎ裸になり、学生時代で更新が止まっているヒットチャートを歌いまくる、サラリーマンたちの可哀そうな宴です。

ここまで読んで、金融事業部の現実が大分、分かりましたか?

image by: Shutterstock

 

『六本木の公認会計士いきぬき(生き抜き)』より一抜粋

著者/JoJoの奇妙な公認会計士
事業会社、ベンチャー企業を経て大手監査法人へ。採用担当やIPO担当、大企業の主査業務を経験後にアドバイザリーチームに移籍。さまざまな業界とつながりを持つ著者のメルマガは具体的ですぐに使えるビジネスヒントに満ち溢れている。
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