鍋料理は大好きだけど、何度作っても味が定まらないという方、必読です。無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ！』では、どんな食材もおいしくしてくれる「万能出し汁」の作り方とその出し汁を使った鍋のレシピが紹介されています。
簡単！ シャケのねぎま鍋
今回は、「12：1：1：の割合の鍋出しで作る簡単！しゃけのねぎま鍋」を伝授します。
「ねぎま」とは、白ネギとマグロを交互に串に刺したものです。焼き鳥屋さんにも「ねぎま」という焼鳥がありますが、本来、ネギとマグロのことを言います。なので、「葱鮪」と書きます。
今回の料理は、この「ねぎま」を鍋に変貌させます。魚は鮪でなく安価で手に購入できる「シャケ」を使用。鍋に入れる食材は白ねぎとシャケ、それと、しめじ、もめん豆腐、コレだけ。
シンプルです。
コレだけなんですが、私が何度も伝授している【12：1：1の割合の鍋出し】で作ると、シンプルな食材で作ったとは思えない旨い鍋ができます。
【12：1：1の鍋出し】とは…、出し汁が12、みりんが1、淡口醤油が1の「割合」で合わせた「鍋の出し汁」です。
例えば、実際の分量で現すと出し汁が360cc、みりんが30cc、淡口醤油が30ccとなります。
これで12：1：1の割合になっています。
小さいお玉を使って出し汁12杯、みりん1杯、淡口醤油1杯と量って合わせてもいいわけです。
割合で作る鍋出しなので必ず同じ味付けにできます。これで鍋を作ればシンプルな材料であっても魚や野菜から解け出てくる甘味や旨味を最大限にバックアップするので、最高に旨い鍋が作れます。
どんな食材も美味しくしてくれる「万能鍋出し汁」です。なので、食材はもちろん、旨い「出し汁」が堪能できます。
今回の鍋、メインはシャケですが、甘味と旨味を表現してくれるのは「白ねぎ」です。主役は、「白ねぎ」と言ってもいいくらい重要な野菜です。
12：1：1の割合で合わせた鍋出しに白ねぎ、シャケ、しめじ、豆腐をぶち込んで、グツグツグツグツ焚くと、白ねぎの甘～い香りがムンムンと、蒸気に混ざって漂ってきます。香りだけで満足しちゃいます。
私、この鍋、先日夕飯に思いつきで作って食いました。冷蔵庫に「シャケと白ねぎがあるから鍋でもつくるか」と気楽な感じで作りましたが、無言でモクモクと食ってしまうほど美味かったです。
あらためて、12：1：1の鍋出し汁のどんな食材でも美味しくしてしまうバイタリティにおどろかされました。
その【12：1：1の鍋出し汁】で作る「シャケのねぎま鍋」の作り方説明していきます。
【材料】
シャケ（塩分の少ないもの）…2切れ（140g）
白ネギ…1本（120～150g）
しめじ…50g
もめん豆腐…100g
柚子胡椒…適量
【12:1:1の鍋出し汁】
（ ）は30cc位入るお玉を使った場合
水…360cc（12杯）
みりん…30cc（1杯）
薄口醤油…30cc（1杯）
かつお出しの素…2～3g
（合計420cc 約1人前）
【※カツオ節でとった出し汁を使う時は…】
（ ）は30cc位入るお玉を使った場合
カツオ出し汁…360cc（12杯）
みりん…30cc（1杯）
薄口醤油…30cc（1杯）
かつお出し素は無し
（合計420cc 約1人前）
1.もめん豆腐は、4等分に切ります。
2.白ネギは、根元を切り落とし流水で洗い、水気をきります。
青い部分ギリギリのところまで、3cm～3.5cm幅に切ります。
3.青い部分も2本分使います。
青い部分の束になっている部分に土が挟まっているので再度流水でよく洗います。
細青ネギに比べると硬く、噛みにくいので、5mm幅で斜めに刻みます。これで食べやすくなります。
4.しめじは、根元を切り落とし、3つ位にばらします。
5.シャケは、1切れを4等分に切ります。
骨が気になる場合は、骨抜きで抜きます。
6.1人鍋に【12:1:1の鍋出し汁】の水、調味料を合わせます。
早く溶かすためカツオだしの素は、温まってから加えます。
7.鍋出しが沸騰したら、まずしろネギをぶち込んで再度沸騰したら、中火にして1分～1分半焚きます（甘みを引き出します）。
その後、もめん豆腐、しめじ、シャケの順で加えます。アクをすくい取りながら、さらに1分焚いてシャケに熱が通ったら出来上がり。
お玉に出し汁をすくい、その中にゆず胡椒を少量入れて溶きます。鍋に戻し、少し混ぜたら完成です！
【12：1：1の鍋出し汁】を合わせてシャケとねぎをぶち込んで焚くだけ。簡単に作れます。ゆず胡椒がシャケの生臭みを抑えてくれ、鍋全体の香りも良くしてくれます。
【12：1：1の鍋出し汁】はあなたのおうちの冷蔵庫の残りものを美味しい鍋に変貌させてくれます。
様々な食材で是非！試してみてください！