【吉本芸人】岡村隆史、山里亮太を育てた講師から学ぶ、常識力の磨き方

2014.12.09
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by KIRIN
大人のまぐ 箴言
 
吉本芸人

『吉本芸人に学ぶ 生き残る力』 本多正識 扶桑社 1512円

 

お笑い芸人と聞くと、気楽な稼業だと思われる方もいらっしゃるしれないが、芸人は“笑い”のみが評価のすべてで、実力が認められテレビなどで活躍しているのはほんの一握り。人知れず消えていく者たちも多く、ある意味我々ビジネスマンよりも過酷な日々を過ごしているといっても過言ではない。

今回ご紹介するのは、そんなシビアな世界に身を置く芸人たちの姿を通じて、社会で生き抜くためのヒントを伝えてくれる一冊。著者である本多正識氏は、漫才作家として数々の芸人と関わりを持ち、またNSC(吉本総合芸能学院)の講師として1万人以上の芸人の卵たちを見つめて来た人物だ。本書では、氏が講師として初めて受け持ったNSC大阪9期生の岡村隆史をはじめ、西野亮廣、山里亮太といった今をときめく人気芸人たちとの対談、そしてオール阪神・巨人や中田カウス・ボタンといった大御所たちとのエピソードを通じて、一流芸人たちによる生き抜くための術を紹介していく内容となっている。取りあげられる秘訣の数々は、芸人の話だからといって決して突拍子もないようなものではなく、たとえば挨拶を常に怠らないといった礼儀正しさであるとか、とにかくあきらめずに挑戦し続ける心など、ビジネスマンの我々も日頃から心掛けるべきことが実に多い。

さて本書で本多氏は、芸人として面白いことを考えるためにはどうすれば良いかということで、そのひとつの方法として挙げているのが“テレビのニュース番組を見ること”。お笑いとは真逆のお堅いものの代表格とイメージされるニュース番組だが、非常識なお笑いを作るためには、まずは前提となる常識の会得が必要で、それを効率よく学べるのがニュース番組だという。実際に南海キャンディーズの山里亮太は、NSCに在籍していた頃から池上彰の『週刊こどもニュース』の本を読み、また売れっ子になった今でも新聞に毎朝目を通し、ボキャブラリーを増やす努力を続けているとのこと。さまざまなジャンルにおける常識をストックし、それを組み合わせることによって、今までにない新しい着想やアイデアを生み出すという方法は、芸人ではない我々でも大いに取り入れることができるのではないだろうか。

長いビジネスマン人生を生き抜くためのヒント、そして自らの能力をより進化させるためのきっかけが、数多くちりばめられた本書。また、そういったカタイ話は置いとき、単に関西のお笑いが好きだという人にとっても、上方芸人たちのイイ話が満載ということで、読了後の満足感はすこぶる高い一冊だ。

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『吉本芸人に学ぶ 生き残る力』 本多正識
大人のまぐ

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