まず1つ目が自社の選考で不採用になった応募者に登録をしてもらうことです。
ここで、「え?不採用になった人を?」と思われた人もいるかも知れません。
ただ、不採用の応募者といってもそのすべてが自社の選考基準にあわなかったということでは決して無いはずです。
とても優秀な応募者が2名いたとしても採用の枠が1名であれば当然、どちらか1名は不採用にしなければなりません。
その不採用の1名に登録してもらうのです。
こうしておけば、その職種に空きができた場合や業務拡大で人員を増やす必要がでた場合にすぐにアプローチすることができます。
2つ目が、自社のホームページでの募集です。
通常は、募集していない職種については「現在、この職種は募集しておりません」か、募集要項自体を載せていない場合がほとんどでしょう。
これを変えるのです。
例えば「現在、この職種は募集しておりませんがエントリーいただいた方には募集の際に優先的にご連絡をさせていただきます」のようにして、登録しておいてもらうのです。
どちらの方法も、選考までに時間がかかるため(募集していない時期から待ってもらうわけなので)すべての応募者が有効になるわけではありません。
中には、別の会社に転職が決まってしまったり、その応募者自身の状況が変わってしまうことももちろんあります。
ただ、即時性という意味ではとても有効です。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?
※実は、方法がもう1つあります。それは自社の退職者です。
復帰して欲しい退職者に積極的にアプローチして登録してもらうのです(もちろん、なにか問題があって辞めた退職者は除いてですが)。
また「即戦力が欲しい」というのは世界中のどの会社でも共通だと思いますが退職者ほど即戦力になる人はいません。
即戦力かつ、選考も即時となればそれを活用しない手はありません。
image by: Shutterstock
『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』
人事歴11年、1200人以上の採用に関わってきた元人事担当で現在は人事コンサルティングを行っている著者が、採用を成功に導く情報をお届けします。「理想論だけでは採用はできない」実際の実務担当者ならではの経験談も交えて、お伝えします。
<<最新号はこちら>>