しかし、その失敗談を聞いた人が、失敗談の内容を真に受けて「この人はそんな失敗をするのだから、バカに違いない」と思うことは意外と少なく、逆に、その人に「楽しい人だな」と親近感を覚えたり、好ましく思ったりする場合のほうが多いものです。むしろ「話がうまくて、頭がいい人だな」と考えるかもしれません。
つまり、雑談の時に話す内容で「相手がどう思うか」を心配してしまう人は、まずは、単なる自意識過剰ではないかということを疑ってみるべき、ということです。
雑談はその場の雰囲気を作り上げるものであり、楽しげに話すことが何よりも大切です。話している時の明るい雰囲気は、相手にプラスの感情を抱かせ、よい記憶として残ります。
話の内容についての遠慮、心配は、ほとんどが取り越し苦労であり、雑談が成功するか否かはほぼ話し方次第であると思います。
「人が意見に反対するときはだいたいその伝え方が気に食わないときである」(ニーチェ)
今回は、ここまでです。
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