元「旅行読売」編集長が教える、お気楽ビジネス温泉ひとり旅のススメ

 

風呂上がりにはさっさと着替えて、宿の斜め向かいにある料理店花月」へ。

ものすごくうまい、という店でもないが、ほうとう馬刺など、郷土の味覚も楽しめるし、生け簀があってこれからの時期なら生イワガキなども味わえる。

さらに、今は引退した先代のオヤジさんが釣りの名人で、渓流解禁のころは天然のヤマメ(と言っているが実際はアマゴ)やイワナ、これからの時期なら天然釣りものの鮎が味わえる。 鮎は塩焼きのほか、背ごしや刺し身もある。

今や天然の鮎を味わうことができる機会というのは滅多にないだろうから、ぜひ足を運んで欲しい。 明るい店で、女性ひとりでも安心だ。

ちなみにこの店、湯村ホテルの会員カード(発行無料)を提示すると、グラスビールがサービスされる。

花月から道を挟んで斜め向かいにあるそば店菊水」も僕の行きつけだ。

縄のれんがかかったまことにオーセンティックな町のそば屋だが、ここは焼酎の品揃えがすばらしい。

ご主人の大屋さんと、非常にキュートな奥さん、感じの良いお母さんが飾り気のない家庭的なもてなしで迎えてくれる。

県道6号(山手通り)に出て少し歩いたところのラーメン店げん」は、2軒目に行くことが多い。 ラーメン屋というより居酒屋という感じ。

だが、酒のあとに食べるラーメンとしては、あっさり味でいい。
半ラーメンというのもあって、本当に半分量しかないのが、おじさんにはありがたい。 優しくて若いご主人も好印象だ

最後に、ランチにおすすめの喫茶店。 前述の「げん」の向かい側を少し歩いたところに、「今再(いまさ)珈琲店」というのがある。

スタバなどチェーン系にはない、昔ながらの落ち着いた時間を過ごせる店で、ランチの数量限定ハヤシライスがうまい。

ついでにもう1軒、あまりネット検索で出てこないのだが、ホテルから温泉街の通りを10分ほど歩いたところにある「夢酒 あきやま」という店は、酒飲みを感動させるメニューがそろっていて、非常におすすめである。

いつも込んでいるので、ひとりでも電話で確認していったほうがよい。

<電話>055-254-5420

まあ、いざとなれば甲府まで車で10分、タクシーでも1000円ちょっと。

どこへなりとも行くことができるのが、湯村の魅力でもある。

image by: Shutterstock

 

『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』より一部抜粋

著者/飯塚玲児
温泉業界にはびこる「源泉かけ流し偏重主義」に疑問を投げかけた『温泉失格』の著者が、旅業界の裏話や温泉にまつわる問題点、本当に信用していい名湯名宿ガイド、プロならではの旅行術などを大公開!
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