不動産を売るぞ!というとき、基本的には売却をお願いした不動産屋さんにお任せして問題ありません。では、オーナーは何もしなくていいのか?というと、最低限やっておかないとダメなことが2つあるようです。無料メルマガ『「教養」としての不動産取引』では、買い手の方が内見にくる前に準備しておきたいポイントを教えてくれています。
物件販売後にオーナーが出来ること
不動産会社に売却を依頼してしまうと、売主が出来ることはそれほど多くはありません。売りに出したら基本は不動産会社にお任せしておくべきです。
それでも売却活動をスムーズに進めるために、「最低限コレだけはやっておいた方が良い」ことはあります。それが以下の2点です。
部屋を少しでも明るく見せるように
買い手が内見に来る際は、全ての部屋・廊下・浴室の照明をつけ、カーテンは開け、部屋に入った時の印象を少しでも明るいものにしておきましょう。
ビジネスやプライベートの場でも、初対面の第一印象というのは非常に重要です。それは不動産にも同じことが言えるのです。
もし第一印象で「なんだか暗い部屋だな~」と思われてしまうと、その後、いくら明るく見せたとしても、その印象を挽回することは大変困難です。
窓の外は建物が建っていて暗かったり、カーテンの向こう側は隣の家のバルコニーだったとしても、室内の照明だけは全開にして、初めて足を踏み入れる人に、少しでも明るい部屋であることを印象付けましょう。
室内はキレイに清潔に
室内は可能な限りキレイにしておきましょう。整理整頓、室内のものはちゃんと片付けておき、生活感はありながらも、整った印象を持たれるようにしておくということです。
買い手に、実際住んだ時の状況を、イメージしやすいようにするのです。モデルルームのようにする必要なんかありません。現実感が沸かないため、逆効果になってしまうこともあります。
具体的にどのあたりに気をつけたら良いのかというと、ダイニングテーブルに使ったコップが放置してあったり、灰皿がそのまま置かれていたり、雑誌や新聞が放り出してあったり、散らかった部屋はそれだけで室内を雑多な印象に見せてしまいます。こうしたことがないだけで、室内のイメージはガラッと変わります。
また、浴室や洗面所、キッチンなどの水回りは要注意です。目に見えるようなカビがあるようなら、事前に掃除しておいたほうが良いでしょう。
室内をキレイに保つことが、売却に有利になることはあれ、不利になることは絶対ありません。
「片付けや整理整頓が苦手…」というのであれば、一度にキレイにするのではなく、売却の検討を始めたころから少しずつ始めてみるのも良いと思います。
手をかけた分だけ物件に対しての愛着は確実に深まり、不思議なもので売主のそうした愛情は、買い手にも必ず伝わるものです。
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