無口の人がウソのように話しだす裏ワザ・オープンクエスチョンとは?

 

 とはいえ、どこにあるかわからないストライクゾーンを狙って話題を投げ続けるのが難しいのは事実です。その話題を探すためのコツは、オープンクエスチョンです。質問には「はい」「いいえ」で答えられるようなクローズドクエスチョンと、「いつ」「どこで」「誰」「何」「なぜ」「どうやって」といった、いわゆる5W1Hを使い、「はい」「いいえでは答えられないオープンクエスチョンがあります。相手のストライクゾーンを探すための質問は後者です。

「ゴルフはお好きですか?」は、クローズドクエスチョンです。「はい」「いいえ」で答えられ、「いいえ」となると、その話題は終了します。次々と、「野球は見ますか?」「テニスは好きですか?」などと機関銃のように質問するわけにもいきません。

「休日には、どんなことをしているのですか?」とか、「今、まとまった時間ができたら、何をしたいですか?」などは、オープンクエスチョンです。どんな答えをされても、次の話題につなげることができます。たとえば、残念ながら趣味の話にならず、「休日寝ています」「まとまった時間があれば寝たいです」などという答えがきたら、睡眠時間が少ない、疲れている、などが推測できますので、それについて話題を振ってみる、ということができるでしょう。

オープンクエスチョンでなるべく多く話してもらい、その中からキーワードを読み取り、その話題をピンポイントでついてみます。もちろん当てが外れてしまうこともあるでしょうが、粘り強くストライクゾーンを探っていきます。

今まで多くの人が話すことを敬遠しているということは、雑談を成功させた人が少ないということでもあり、雑談を戦略的に行うことによって、得られる効用もまた高いと考えられます。無口な人には、オープンクエスチョンがいいと思います。

今回は、ここまでです。

image by: Shutterstock

 

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