日本を蹴り中国を選んだツケ。着工すらできぬインドネシア高速鉄道

 

中国はその他にも、各国で応札工事でのトラブルを起こしています。ミャンマーでは環境破壊を懸念する地域住民からの反対でミッソンダムの建設が止まっていますし、ニカラグアで進めている大運河の建設でも、同じく環境破壊の問題で大規模な反対デモが頻発しています。

また、中国の経済減速につれて、イギリスをはじめ、中東、イランなどに対して、中国は兆円単位の巨額資金援助を乱発するようになりましたが、こうしたものにも様々な条件が付帯されているともされています。

昨年の習近平の訪米時、中国はアメリカのボーイング社から300機を購入する契約を結びましたが、組み立ては中国国内で行うなど、細かいところまで双方の条件が合わないと契約は破棄されるということにしているともされています。

ボーイング機300機購入へ=習主席の訪米で大型契約-中国

イギリスに対する経済支援にしても、どこまで本当に実行されるかわかっていません。実際には支払う資金がないため、最初に大きくぶちあげておいて、あとでいろいろと注文をつけて減額や中止に持ち込む手だとも噂されています。

かつて毛沢東の時代から20世紀にかけて、中国と台湾がアフリカの援助競争を繰り広げたことがありました。中国側は主に鉄道建設、台湾は農業指導でしたが、その競争の裏では、相手国の承認を得るために必ず金銭外交がつきまとっていたため、台湾側はバカバカしくなって、競争をやめてしまいました。

しかも、中国側は海外での工事に中国国内の死刑囚を労働者として送り込んでいるともされています。中国で死刑囚を収容できる牢屋は400万人分しかないため、入りきらない死刑囚をアフリカなどに送り、タダ同然で労働に従事させているというのです。だからこそ、他国が追随できないほどの安い入札が可能になっている、というわけです。しかし、それでも採算が合わずに、途中で工事を放棄するケースが増えているといいます。

たとえば私がポーランドで聞いた話では、ワルシャワと各地方を結ぶ高速道路の建設を中国企業が欧州企業の6分の1という破格の費用で受注したものの、やはり採算があわずに途中で引き揚げてしまったということです。しかもその企業は、ポーランド政府の契約違反を訴えて、逃げるための時間稼ぎをしているそうです。

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