日本を蹴り中国を選んだツケ。着工すらできぬインドネシア高速鉄道

 

しかし、2011年に中国浙江省温州で起こった鉄道事故を思い出せばわかるように、中国では人命よりも車輌撤去と運行再開が優先され、被害者の実態はうやむやにされてしまいました。そして現在では、「中国では高速鉄道での死亡事故は起こっていない」とされています。「あれは特別快速列車であり高速鉄道ではない」という理由だそうですが、これは屁理屈でしかありません。

安全神話も「捏造中」…中国新幹線、死亡事故「いまだなし」と報じるメディアの屁理屈

中国側は否定していますが、日本の計画書を中国がコピーしていた場合、事態は深刻です。日本は自国の技術力を考慮のうえで、さまざまな調査を行い、ルートを確定させたはずです。しかし、中国が日本ほどの建築技術力を持っていないとすれば、日本と同じルートで建設することは無謀以外の何ものでもありません。トンネル工事、地盤強化など、技術力が必要な部分がおざなりにされれば、後々、大事故につながりかねません

鉄道設備およびシステムの不備は多くの人命を奪う大事故につながります。確かに、中国および第三国における人命の価値は、先進国と比べると低く扱われているのが現状ですが、だからといって事故を起こすかもしれない鉄道に大勢の人を乗せて数百キロのスピードで走るのは、人道的に許されません。しっかりとした安全確認ができてからでなければ、高速鉄道は動かせません。

インドネシアは政治的な駆け引きで中国に鉄道を発注しました。今更それを撤回できないならば、中国に安全な鉄道を造らせる努力をするしかありません。もしそれができなければ、結局は高い代償を支払わされることになる可能性が非常に高いと言えるでしょう。

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image by: Flickr

 

黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』より一部抜粋

著者/黄文雄
台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!
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