総理は、「アメリカは世界の希望である!」と宣言し、アメリカを味方につけた
そして、いよいよ演説のクライマックスがやってきます。
まだ高校生だったとき、ラジオから流れてきたキャロル・キングの曲に、私は心を揺さぶられまし。
「落ち込んだ時、困った時、……目を閉じて、私を思って。私は行く。あなたのもとに。たとえそれが、あなたにとっていちばん暗い、そんな夜でも、明るくするために」
2011年3月11日、日本に、いちばん暗い夜がきました。日本の東北地方を、地震と津波、原発の事故が襲ったのです。そして、そのときでした。米軍は、未曽有の規模で救難作戦を展開してくれました。本当にたくさんの米国人の皆さんが、東北の子供たちに、支援の手を差し伸べてくれました。
私たちには、トモダチがいました。被災した人々と、一緒に涙を流してくれた。
RPEの草案にも書きましたが、総理はラストで、東日本大震災後のサポートに感謝しました。
しかし、ここから、さらに感動的なラストにむかっていきます。
そしてなにものにもかえられない、大切なものを与えてくれた。
希望、です。
米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、将来も、希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。
米国国民を代表する皆様。私たちの同盟を、「希望の同盟」と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこうではありませんか。
希望の同盟──。一緒でなら、きっとできます。
ありがとうございました。
なんと、「アメリカは、世界の【希望】だ!」というのです。
AIIBでは、イギリス、ドイツ、フランス等欧州の大国、オーストラリア、イスラエル、韓国までがアメリカを裏切った。世界的に孤立し、不安を感じているアメリカのエリートに、安倍総理は、「アメリカは世界の希望だ!!」という。こんなにありがたく、うれしいこと言葉はなかったことでしょう。
安倍演説は、「歴史的」であった
詳しくみてきました。
覇権を狙う中国の最重要戦略は、「日米分断」である。だから日本は、「アメリカを味方につけなければならない」。
これが演説の「目的」でした。
そして、安倍総理は、そのミッションを見事にはたされました。一日本国民として、総理のすばらしい演説に、心から感謝申し上げます。
source: 自由民主党公式サイト
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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